間違いのないコスパ最強ハイテクモデル

新たにレコードを再生したいという欲求が高まっている。アナログレコードの販売実績は、アメリカ、イギリス共に増え続けており、日本でも国内盤で今年22年2月実績で前年比166%を記録(一般社団法人日本レコード協会)している。

それと共に再生機器であるレコードプレーヤーも人気で、「改めて蔵出しのコレクションを聞きたい」という往年のオーディオファンから、真空管と共に“アナログ”をキーワードにしてたどり着いた感度の高い若者、さらにはアート系マニア女子の「ジャケ買いしたんだけどどうやって聞くの?」に至るまで、レコードプレーヤーへの需要はうなぎのぼりだ。

そんな中、続々注目の新製品が発売される。

まず、シリーズ発売50周年を記念した特別仕様SL-1200M7Lが、5月27日に発売される。価格は、120,000円(税込)。

このモデルは、クラブやディスコでの使用に応えるべく開発された72年モデルSL-1200をルーツに持ち、DJユースや高音質化など様々な改良、新機能を加えた19年発売のSL-1200MK7をベースに、ストリートカルチャーをイメージしたブルー、レッド、ホワイト、ブラック、グリーン、イエロー、ベージュの7色をラインナップ。トーンアームはゴールドカラー、トップパネルには記念モデルを表す「50th Anniversary」の銘とシリアルナンバーを刻印したプレート、ゴールドカラーロゴ入りのスリップマット(ターンテーブルシート)、ステッカーも備える。

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意外と知らない、ダイレクトドライブとベルトドライブ

ところで、アナログプレーヤーのターンテーブルを回転させる方法としては、モーターの動きをベルト(ないし糸)で伝えるベルト(糸)ドライブ方式と、このSL-1200シリーズのようにターンテーブルの軸を直接モーターで駆動するダイレクトドライブ方式がある。

レコードに刻まれた信号をきちんと音楽として再現するアナログプレーヤーに要求される要素としては、回転むらなく音楽のピッチを乱さないこと、回転に伴う振動でノイズを拾わないことが重要だ。

この点、ダイレクトドライブ方式は、モーターの振動が直接伝わりかねない構造ではあるが、ベルトドライブ方式よりも低速回転でよい上に駆動力がある。モーターを精確に製造してコンピューターで制御できれば、基本的な回転ムラを極小にできる上、針と溝で生じる摩擦や熱などで不規則に生じる力も制御して安定的にレコードを回せる。いまこのダイレクトドライブで新品を購入したいなら、事実上、テクニクスの一択といえる。

一方のベルトドライブ方式は、モーターからの振動がベルトや糸を介するゆえレコードに伝わりにくいメリットや、ダイレクトドライブのような設備投資がなくても製造が可能だというメリットがあり、現在はこの方式のプレーヤーが多く販売されている。

往年のマニアで予約待ちの人気モデル2代目

そのベルトドライブ方式の新製品として、5月にはラックスマンがPD-151MARKIIを発売する。価格は393,800円(税込)。

このモデルは、18年に発売された人気モデルPD-151のマーク2。数々の賞を受賞したWE-4700を生み出したサエクのナイフエッジ技術を採用したオリジナル仕様の最新トーンアームを搭載し、S字アームの先端をカートリッジ交換が容易なユニバーサルタイプに変更したのがトピックだ。

初心者にオススメ! 自動再生&ブルートゥースでも聞ける

そして、これからレコードを楽しもうというとき、カートリッジにフォノイコライザー、アンプ、スピーカーを揃えて……というのはハードルが高すぎる。

そんなアナタにぴったりの、レコードを載せてスタートボタンを押すだけのレコードプレーヤーがある。オーディオテクニカのAT-LP60Xだ(価格オープン、オーディオテクニカオンラインストア価格14,168円・税込)。

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開墾してセットアップ、使用している様子は、下の動画をご覧いただきたい。

このモデルには、同社のカートリッジが予め接続されているほか、カートリッジの小さい音を増幅するフォノイコライザーも内蔵しており、手持ちのオーディオやテレビのアナログ入力端子に接続すれば良い。さらに、ブルートゥース接続も可能で、ブルートゥーススピーカーなどにリンクさせればそれだけで音楽が聞ける。新製品ではないが、人気が続いている。

ブラックの他にレッドも用意されており、インテリアに合わせてチョイスできるのも嬉しい。(文:fy7d)

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