ジョニー・デップは録音の違法性を示唆
ジョニー・デップがアンバー・ハードに対する名誉毀損を訴える裁判がヴァージニア州で始まり、デップが証言台に立っている。
デップは、2016年に離婚した元妻のアンバー・ハードが2018年に「ワシントン・ポスト」紙に寄稿した家庭内暴力についてのエッセイで名誉を毀損されたとして、5000万ドルの賠償を求める訴えを起こした。文中にデップの名前はないが、デップはこの記事によって『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズから降板を余儀なくされたとしている。
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一方ハードは、デップが彼女を嘘つき呼ばわりして名誉を毀損したとして1億ドルを求めて反訴している。
21日(現地時間)の法廷では、ハードの弁護士の反対尋問で、泥酔し激怒しているデップがウエストハリウッドの自宅でキャビネットを破壊している映像、ハードによる離婚申請後の2016年7月にサンフランシスコで面会した際、デップがナイフで自傷しようとしている様子を録音した音声が流された。
映像ではデップが口汚く叫びながら壁を叩き、器物が投げつけられる音が聞こえる。デップはこの映像について「明らかに私はひどい時間を過ごしていました。何についてかはわかりませんが、違法に記録されているのは他の写真やテープの録音と全く同じです。彼女は私にはそれを隠そうとして、最後は笑って微笑んだ。それが最も興味深いところです」と語り、「キャビネットをいくつか壊しましたが、ハードさんには手を出していません」と証言した。
さらに「ハードさんを脅そうとするつもりはありませんでした。彼女はなぜ撮影していたのでしょうか? もし死ぬほど怖かったのならば、なぜその場を離れなかったのでしょうか?」とも付け加えた。
法廷では、デップがハードに対して、ナイフでデップを切るように懇願する音声も流された。
デップが「俺のどこかを切ってくれ」と言うと、ハードが「あなたの皮膚を切らないで、お願いだから、やめて。どうして私がそんなことをするの? どうか自分を切ったりしないで」と答えるも、デップは「お願いだ。俺を切ってくれ」と懇願を続け、さらには自ら切りつけようとした様子がうかがえる。
「お前は俺が憎いんだ」と言うデップの声に続いてハードが「ナイフを置いて! ナイフを置いて。そんなことをしないで、ジョニー」と切迫した様子で自傷を止めようしている。
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音声を聞きながらデップは目頭を押さえてティッシュに手を伸ばし、ハードも泣くのをこらえるような表情を浮かべた。
デップは前日の証言でも「私自身はハードさんを殴るまでに至ったことはありませんし、私の人生に置いて女性を殴ったことはありません」と述べている。
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