デビュー30周年を迎える松本明子が記念アルバム「くとうてん」をリリース。11月20日に“アイドルの聖地”でもある池袋サンシャインシティ噴水広場で発売記念イベントを行った。30年の芸能生活で、今回が初めてのアルバムとなる。
なんと松本はこの「くとうてん」を自費で制作! 1983年に「スター誕生!」に合格してアイドル歌手としてデビューした松本だったが、デビュー曲「♂×♀=Kiss(オス・メス・キス)」はオリコン131位と惨敗し、シングルはわずか3枚で本格的な歌手活動を終えた過去を持つ。だが、今年の春にデビュー曲の作曲者でもある後藤次利と再会し、「自主制作でもいいので、一緒にアルバムを作ってください」と頼み込み今回のアルバムを作ることになったという。
自費制作にあたっては家族会議を開いたという松本。「いつも節約生活をしているので、夫も許してくれた」と明かし、「定期貯金を崩して制作しました」とも話していた。
イベントには作曲者の後藤も花束を持ってかけつけ、「30年前には力が及ばず、ずっと申し訳ないと思っていた気持ちをアルバムに込めました」と告白。30年前は後藤自身も作曲家として活動をスタートしたばかり。「こういうことをやってはいけない(売れない)んだということを松本さんの曲で学びました」と話すと、松本は「あの曲があったから、その後の活躍があったんですね」と応じていた。
その後、「罪滅ぼしのために不慣れなギターを弾きます」という後藤の伴奏で「くとうてん」を披露。作詞は松本が自ら手がけており、仕事がなかったデビュー時期に駅のベンチで時間をつぶしていた頃のことを織り込んだ歌を感情たっぷりに歌い上げた。
今後の夢については「またお金を貯めて、まだ一度もやっていないライブを開きたい」と歌手活動に意欲を示していた。
オリジナル2曲に厳選カバー5曲を加えた「くとうてん」(2000円/税込)は、Avex Entertainmentより発売中。
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