総製作費1093億円をつぎ込んだ“大傑作”も上映! ジャック・タチ映画祭を開催
フランスを代表する映画監督で喜劇役者でもあるジャック・タチ。その監督作を日本で初めて一挙公開する「ジャック・タチ映画祭」が4月12日より開催される。
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『ぼくの伯父さん』や『のんき大将 脱線の巻』など人間の滑稽さや愚かさをユーモアを交えて描いたタチの作品は、ジャン=リュック・ゴダールやフランソワ・トリュフォーらを魅了し、今なお多くのクリエイターたちに影響を与え続けている。
今回上映されるのは、全監督作6本。なかでも必見なのが『プレイタイム』で、撮影日数345日、総製作費は15億フラン(当時の為替レートに換算して約1093億円!)という公共事業費並の巨費が投じられ、資金不足による中断は6回、タチを破産に追い込んだ究極の野心作だ。公開当時は一部の観客から熱狂的支持を得たものの興行的には失敗。だが近年、再評価され、タチ監督作品として、そして映画芸術の頂点とも言われている大傑作だ。
細野晴臣が「20世紀で唯一の面白いアーティスト」と評し、いとうせいこうが「『プレイタイム』は、マルクス兄弟、モンティ・パイソンより笑える、人類史上最高の喜劇映画」と絶賛するタチ作品の魅力を、ぜひこの機会にスクリーンで堪能してみては?
「ジャック・タチ映画祭」は4月12日〜5月9日までシアター・イメージフォーラムにて4週間限定で開催される。
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