6月はプライド月間! 性の多様性を描いたLGBTQ+映画の良作を紹介
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【今日は何の日】番外編。6月はプライド月間ということで、プライドパレードをはじめ、世界各地でLGBTQ+の権利を啓発する活動・イベントが実施される。そこで、これまでにムビコレで紹介したLGBTQ+を題材にした映画の中から人気作や注目作5作をピックアップして紹介! 映画を楽しみながら、性の多様性についてあらためて考えてみてはいかがだろうか。
・【週末シネマ】難民のゲイとして逃げながら生きる、壮絶な過去をアニメーションで語るドキュメンタリー
同性カップルの最後の旅路を描く『スーパーノヴァ』
コリン・ファースとスタンリー・トゥッチが共演する本作。20年を共に過ごしてきた最高のカップル、サムとタスカーが、タスカーの病気により思いがけず最終章を迎える事態に直面し、美しくも切ない結末を選択するまでを描く。
2001年に行われた『謀議』の撮影以来、友情を育んでいたコリンとスタンリー。サムとタスカーの絆がホンモノでなければ成功しないと考えたスタンリーが、独断でコリンに脚本を手渡したことで実現した共演だという。現実でも絆で結ばれた2人が演じる、胸が張り裂けそうなほどの愛に注目して楽しみたい。
・認知症という現実に向き合う男性カップルが旅路の果てに見たものは。
ユニセックスモデルが主演『MISS ミス・フランスになりたい!』
本作は、幼い頃からの夢を叶えるため、男性であることを隠してミスコンに臨む主人公の挑戦を描くフランス映画。主人公のアレックスを、実際にパリでユニセックスモデルとして活躍しているアレクサンドル・ヴェテールが演じている。
幼い頃から抱いていた「ミス・フランスになる」という夢に向かって、個性的な仲間たちのサポートを得ながら挑戦をするアレックスの姿に、誰もが共感し勇気をもらえる作品だ。
実在のゲイの水球チームが題材『シャイニー・シュリンプス! 愉快で愛しい仲間たち』
フランスに実在するゲイの水球チーム“シャイニー・シュリンプス”を題材に作られた本作。同性愛者への心ない発言をした元オリンピック・銀メダリストの水泳選手マチアス。その罰として彼に課されたのは、パーティー大好きなゲイの水球チーム「シャイニー・シュリンプス」のコーチに就任し、LGBTQ+による世界最大のスポーツと文化の祭典「ゲイゲームズ」を目指すことだった。
本作には、「Holding Out for a Hero」や「Boys」など、1980年代のヒットソングが登場し、映画全体を彩っている。今年の秋には新作『シャイニー・シュリンプス! 世界に羽ばたけ』も公開されるので、こちらも要チェックだ。
・80年代ポップスがエール! 偏見と戦うゲイの水球チームの友情と奮闘を描いたフランス映画
男の子になりすました女の子が過ごすひと夏『トムボーイ』
主人公は、引っ越し先で「ミカエル」と名乗り、新たに知り合った友人たちとの間で男の子として過ごそうとする少女ロール。ジェンダーとアイデンティティーを行き来する主人公に寄り添った目線とユーモアをもって、ひと夏の挑戦が描かれる。
自身もLGBTQであるセリーヌ・シアマ監督が描く本作は、低予算のインディペンデント作品ながら本国フランスでの劇場公開時には30万人を動員する大ヒットを記録。思春期の瑞々しさが溢れ、甘酸っぱい気持ちになる作品だ。
宮沢氷魚×藤原季節、男性2人の恋愛と“その先”を描く『his』
宮沢氷魚が映画初主演をつとめ、『愛がなんだ』『アイネクライネナハトムジーク』などを手がける恋愛映画の旗手・今泉力哉監督がメガホンをとる本作。宮沢が演じるのは、周囲にゲイだと知られることを恐れ、東京からひとり田舎にやってきた主人公・井川迅。迅が恋焦がれる日比野渚を、藤原季節がつとめ、男性2人の恋愛と、「好きだけではどうしようもない」“その先”の物語が描かれていく。
社会の偏見に直面し、現実を突きつけられた2人が選ぶ生き方とは? 宮沢と藤原が今泉監督と共に迷いながら導き出した演技に注目して楽しみたい。(Y)
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