赤井英和という“漢”の生き様が、息子の手で、いまスクリーンに蘇る

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AKAI
(C)映画『AKAI』製作委員会

ボクサー・赤井英和描く『AKAI』公開

浪速のロッキーと呼ばれた不世出の天才ボクサー・赤井英和について、息子の赤井栄五郎監督、『どついたるねん』の阪本順治監督全面協力で描いた映画『AKAI』。その全国公開日が9月9日に決定、ポスターも公開された。

公開されたポスタービジュアルに大きく映し出されているのは、絞り込まれた若き日の赤井英和の姿。宮沢りえ「Santa Fe」で知られる写真家・篠山紀信が、引退の引き金になった「大和田正春戦」直前に撮影したマスコミ初出しの貴重な写真だ。赤井の引退への迷いや葛藤が感じられる1枚だ。

赤井栄五郎監督は、次のようにコメントした。

「この映画には、コロナ禍で感じたこと、家族への思いなど、いろんな思いを込めて作りました。父は過去や未来のことを考えられない性格、今この瞬間でしか生きていない。それは父の才能でもあるけど、『今日頑張れば、明日があるかもしれない』これから見る方にはそんなことを感じて欲しいです」

阪本は、次のように感想を語った。

「ひとは、生きてさえすりゃ、おもしろいことあるよ!」と、云われたかかような感慨と感動を覚えた。おかしみから始まり、やがて哀愁へと綴られ、そして、赤井英和という漢(おとこ)の温かな懐に つつまれる。ひとびとが孤立し、いびつで不寛容な社会になってしまったいま、最も見るべき最高の映画!」

迫力の映像とインタビューで綴る赤井英和の生き様

本作品葉、現役のプロボクサーでアメリカで映像を学んだ赤井英五郎が監督を務め、赤井英和の俳優デビュー作『どついたるねん』(89年)の阪本順治監督が全面協力し、再起不能のダウンから復活を遂げ主演として自分自身を演じた『どついたるねん』と、世界王者に挑戦した「ブルース・カリー戦」と引退の引き金になった「大和田正春戦」の息を呑む迫力の試合映像、さらには貴重なインタビューでつづられる。

『AKAI』は、9月9日より全国で公開される。