【今週公開の特選5本】『舞妓はレディ』『るろ剣』完結編、和もの話題作がそろい踏み

『舞妓はレディ』
(C) 2014 フジテレビジョン 東宝 関西テレビ放送 電通 京都新聞 KBS京都 アルタミラピクチャーズ
『舞妓はレディ』
(C) 2014 フジテレビジョン 東宝 関西テレビ放送 電通 京都新聞 KBS京都 アルタミラピクチャーズ

原作も大ヒットの『るろ剣』完結編と周防監督久々のコメディ『舞妓はレディ』、話題の日本映画2本が公開。メガヒット・アクション大作の後編『るろうに剣心 伝説の最期編』がどこまで記録を伸ばすか興味津々の一方で、周防監督17年ぶりのコメディ『舞妓はレディ』の面白さに大注目です。

『舞妓はレディ』9月13日公開
〈歌とダンスで、ハッピーになりたい人に〉
『Shall we ダンス?』の周防正行監督が京都の花街を舞台に、舞妓を夢見て頑張る少女をミュージカル仕立てで描くオリジナル作。鹿児島弁と津軽弁のバイリンガルという素朴キャラのヒロインを歌って踊って演じきった上白石萌音の可愛さ! 共演の長谷川博己、草刈民代、竹中直人らの個性も光る。『マイ・フェア・レディ』へのオマージュをちりばめたファンタスティックな周防ワールドに、心も踊る。

『るろうに剣心 伝説の最期編』9月13日公開
〈日本映画のアクションの進化を見たい人に〉
興行収入45億円突破(9月7日時点)で今年の実写邦画No1ヒットとなり、アジア各国でも大ヒット中の『るろうに剣心 京都大火編』後編。日本征服を狙う志々雄と対決する剣心の壮絶な戦いが描かれる。主演の佐藤健、師匠役の福山雅治ほか続投のキャストによるアクション・ドラマはさらにスケールアップ。どこまで興収を伸ばすかにも注目したい。

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』9月13日公開
〈『テッド』ファンにもオススメ!?〉
宇宙のはみだし者たちがチームを組んで銀河存亡をかけた戦いに挑む、マーベル・コミック原作のアクションアドベンチャー。主演クリス・プラッドのマッチョなイケメン賞金稼ぎ、キレっぷりが笑えるアライグマなど『スター・ウォーズ』的要素を取り入れたキャラの面白さ、70年代の音楽もノリノリ。

『海を感じる時』9月13日公開
〈清純派から大転身、市川由衣の変化が気になる人へ〉
中沢けいの処女小説を映画化。多感な女子高生が男性体験を通して女に目覚めていく姿を、70年代の時代背景で描く。市川由衣は大胆なシーンにも果敢に挑戦し、ヒロインの心の揺れを力強く演じた。共演は池松壮亮。『僕は妹に恋をする』 の安藤尋監督の繊細で鮮烈な映像にも注目。

『リスボンに誘われて』
〈旅と人生を考えたい熟年の方々に〉
世界的ベストセラー小説『リスボンへの夜行列車』の映画化。主演ジェレミー・アイアンズ、監督は『愛の風景』の巨匠ビレ・アウグスト。ポルトガルの古書に魅了されたスイスの高校教師がリスボンへ旅立ち、様々な人と出会うなかで自らの人生と向き合っていく姿を描く。

(文:丸山けいこ/映画ライター)

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