4月19日にシネスイッチ銀座1館で公開されて以来、ロングランヒット中の映画『チョコレートドーナツ』。そんなロングランヒットを記念し、本作のトラヴィス・ファイン監督と、監督の妻で本作のプロデューサーをつとめるクリスティーン・ファインが来日し、9月14日にシネスイッチ銀座で舞台挨拶を行った。
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当日は立ち見が出る満席状態で、上映後の余韻が残るなか、大きな拍手と歓声で迎えられたトラヴィス監督とクリスティーンは、それぞれ「こんにちは」と日本語で挨拶。トラヴィス監督は「すべてはこのシネスイッチ銀座から始まった、またこの場に立つことができて本当に光栄です」と感謝の言葉を述べ、クリスティーンも「来て下さってありがとうございます!日本はとても美しく、日本の方はみなさん紳士で素敵ですね」と語った。
また、『チョコレートドーナツ』という邦題に関する質問では、トラヴィス監督が「はじめに聞いたときは『なぜそのタイトル?』とやや困惑しました(笑)」と本音を語る場面も。「でも気づいたんです。観客とマルコという少年が繋がっている、その象徴であるのが『チョコレートドーナツ』なんだと。だから、今はとっても気に入っています」と話すと、「それにちなんだ面白いエピソードは妻が話してくれるよ」とクリスティーンにバトンタッチ。
そのクリスティーンは「そうなんです。実は元々、マルコ役をアイザックに選んだ決め手となったのが、あの笑顔なんです。特に、チョコレートドーナツを食べた後の彼の笑顔がとっても素敵で。以前トライベッカ映画祭でこの映画を上映したときは、観客がアイザックに、たくさんのチョコレートドーナツをプレゼントしてくれたんです。そのときも、アイザックは本当に嬉しそうに笑ってました。なので、私も本当にいいタイトルだと思っています」と振り返っていた。
トーク中には司会が「今日映画を見るのが2回目の方は?」と客席に質問し、10名以上の手があがると、監督夫妻も大喜び。舞台挨拶終了後にはサイン会が行われ、サインを求めて30分以上待つ人が出るほどの長蛇の列が。観客のなかには「今日で映画を見たのが17回目」という熱烈なリピーターや、涙を流しながら握手する人もおり、そうした人たちの思いは、監督夫妻にもしっかりと届いていた。
なお、本作はシネスイッチ銀座で現在再上映中で、同劇場では9月19日までの上映を予定している。
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