『バグダット・カフェ』みたい… サハラ砂漠の真ん中でカフェを営む、年老いた女主人の暮らしとは

#サハラのカフェのマリカ#ドキュメンタリー

(C) 143 rue du désert Hassen Ferhani Centrale Électrique -Allers Retours Films

72回ロカルノ国際映画祭最優秀新人監督賞、第11DMZ国際ドキュメンタリー映画祭最高賞受賞作『サハラのカフェのマリカ』が826日より全国順次公開される。今回、本作の予告編が公開された。

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砂漠の真ん中のカフェのマリカの元へ、巡礼のように旅人が訪れる

アフリカ北部に位置する世界最大のサハラ砂漠。その砂の大地の真ん中に、簡素な家屋が一軒佇んでいた。そこは砂漠の休息所、年老いた女主人のマリカが一人で切り盛りするカフェだった。砂漠を走るトラックの運転手、どこからともなくやって来る旅人たち、ヨーロッパのバックパッカー、行き交う人々が次々とやって来ては、去っていく。

マリカはそんな人々と他愛も無いおしゃべりをしながら日々を過ごしていく。国のこと、人生のこと、家族のこと、コーヒーを飲みながら初対面のマリカに人々は打ち明ける。ゆっくりと時が流れる砂漠の日常をアルジェリアの新鋭、ハッセン・フェルハーニが鮮やかに、そして幻想的に描き出し世界中の映画祭を席巻した。

本作は、サハラ砂漠の大地の真ん中の、年老いた女主人のマリカが一人で切り盛りする、まるで21世紀の『バグダット・カフェ』のようなカフェと、そこに行き交う人々の姿を小気味よく描くドキュメンタリー。今回公開された予告編は、周りにはただ砂しかないカフェの窓からの眺めから始まる。

マリカの店には、さまざまな人々がやってくる。マリカと笑顔で会話を楽しむ人もいれば、中にはマリカのプライベートを質問攻めにする人も。予告編の中には、まるで取り調べのように質問してくる人にマリカがうんざりし、「あんたらこの世で私に居場所をくれなかったくせに!」と言う場面も。なぜ砂漠の真ん中で暮らし、カフェを営むこととなったのか…マリカの過去、現在、そしてこれからが気になる予告編になっている。

『サハラのカフェのマリカ』は826日より全国順次公開。

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