映画『福福荘の福ちゃん』の初日舞台挨拶が11月8日に新宿ピカデリーで行われ、主演の大島美幸（森三中）をはじめ荒川良々、徳永ゆうき、芹澤興人、飯田あさと、藤田容介監督が登壇した。
本作は、映画『全然大丈夫』の藤田容介監督が「森三中の大島さんを撮りたい」という思いから企画がスタートしたオリジナルストーリー。大島扮するおっさんの福ちゃんと、その仲間たちをハートフルに描く。
カナダ・モントリオールで開催されたファンタジア国際映画祭で最優秀主演女優賞を受賞したのをはじめ、イギリス、ドイツ、イタリア、台湾など世界各国で上映が決定している本作。そんな状況に大島は「すごく嬉しいです」と満面の笑みを浮かべつつも「私も坊主で、荒川さんも坊主。日本では私が大島美幸だと認識されていますが、海外だと（二人が似ているので）どっちがどっちだか分からないかもしれないですよね」と苦笑い。
そんな大島の発言に、藤田監督は「色々な国の映画祭に行かせてもらいましたが、基本的に面白いという感覚はどこの国も変わらないと思います」と自信をのぞかせる。さらに「女の人が男の役をやること、しかも大画面で2時間ということに不安がなかったといえば嘘になりますが、大島さんが素晴らしい芝居をしてくれました。大島さん以外にも、本日出席できなかった水川（あさみ）さんをはじめ、ここにいるみんなが本当に素晴らしかった」と絶賛した。
女優という仕事に「芸人をやっていて味わうことができない、（報道陣の）フラッシュの感じ」と笑顔を浮かべた大島。「私の今後の女優の道は、おっさん、またおっさんです。女の人の役はやりません！」と宣言すると、会場からは大歓声が上がっていた（text&photo：磯部正和）。
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