2015年にブレイクする若手俳優は誰だ!(後編)/あのテイラー・スウィフトも狙うイケメンとは?

『きっと、星のせいじゃない。』
(C) 2014 TWENTIETH CENTURY FOX
『きっと、星のせいじゃない。』
(C) 2014 TWENTIETH CENTURY FOX

もう1つの傾向は、若い男女の物語で共演する新進気鋭の俳優たち。特に今年前半はフレッシュなコンビが2組ある。

『きっと、星のせいじゃない。』の主演コンビ、シャイリーン・ウッドリー&アンセル・エルゴートは、シャイリーンが23歳で。アンセルが20歳とまだ若い。出演作は『(500)日のサマー』の脚本コンビが、不治の病に罹った若い男女を主人公に描く青春映画。安っぽいお涙ちょうだいではなく、自分の運命としっかり向き合い、それでも希望を原動に行動する様子をいきいき描く。

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『ファミリー・ツリー』でジョージ・クルーニーの娘役だったシャイリーンは、意志の強さとはつらつとした若さ、演技力で“ジェニファー・ローレンスの次に来るのは彼女”と期待されるハリウッドきっての有望株。テレビで子役として活躍し、10代最後の年に出演した『ファミリー・ツリー』ではジョージ相手に一歩も引けをとらない熱演を披露、そして近未来を舞台にした大ヒット作となったSF映画『ダイバージェント』シリーズでもヒロインに抜擢される……というキャリアの築き方も、『ハンガー・ゲーム』という代表作を持つジェニファー・ローレンスを踏襲しているような。

『ダイバージェント』でもシャイリーンと兄妹役でと共演しているアンセルは、長身イケメンとしてアメリカの女の子から大人気、あのテイラー・スウィフトも狙っているといううわさもある。有名ファッション・フォトグラファーの父とオペラ演出家の母を持ち、幼い頃からバレエや演技を習った彼は、『キャリー』で映画デビュー。クロエ・グレース・モレッツやシャイリーンのような強烈な存在感の女優とのシーンでは余計なことをしない素直な演技でヒロインを引き立てている。

最後は、大ヒットした女性向け官能小説の映画化『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』で、平凡な女子大生と彼女に倒錯的性愛を教える大企業CEOを演じるダコタ・ジョンソン&ジェイミー・ドーナン。

ヒロイン、アナを演じるダコタはメラニー・グリフィスとドン・ジョンソンの間に生まれた二世女優で25歳。親譲りの美貌とスター性で、10代から雑誌のモデルなどを始め、高校卒業後に本格的に女優業を始めた。美人だけど、近寄り難い雰囲気ではない。おそらくそこが今回のヒロイン役に求められた資質なのかも。小学生の頃、当時の義父だったアントニオ・バンデラスの監督作に出演して以降、10年以上のブランクを経て、デヴィッド・フィンチャー監督の『ソーシャル・ネットワーク』に出演。大胆な演技も辞さない女優魂に人だ。

相手役のクリスチャンを演じるのはイギリス出身のジェイミー・ドーナン(32)。今回の役はチャーリー・ハナム降板を受けて出演が決定したものだが、ついにこの作品でジェイミーもアメリカで一気に知名度を上げ、人気に火がつくかもしれない。演劇をしっかり学んで舞台に立つ実力派が主流のイギリスで、モデル出身という異色の経歴の持ち主。20代の頃はカルバン・クラインやディオール、アルマーニなどの一流ブランドのモデルとして活躍する一方、キーラ・ナイトレイの恋人(2003年〜05年)としても有名だった。2006年にはソフィア・コッポラ監督の『マリー・アントワネット』でフェルセンを演じていた。最初こそ、外見だけで選ばれるイケメン要員だったが、歳を重ねて経験を積み、少しばかり過激な世界を演じきれる俳優へと成長した。今後はブラッドリー・クーパーやエマ・トンプソンと共演するコメディ作(タイトル未定)が公開待機中。

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