永野芽郁、演技力問われる難役に挑戦
平庫ワカのコミック「マイ・ブロークン・マリコ」が、主演に女優の永野芽郁を迎え、タナダユキ監督のメガホンで映画化。映画では、タナダ監督の⼒強さと繊細さを兼ね備えた演出、永野芽郁のこれまでのイメージを⼤胆に覆す役柄と演技、そして原作の持つ物語の⼒がひとつになり、⼈間の儚さと逞しさが、優しく熱をもって描かれている。
・永野芽郁、叫んで走って親友・奈緒の遺骨を奪って逃げる/映画『マイ・ブロークン・マリコ』特報
シイノ(永野芽郁)の前にあるのは親友の遺⾻。マリコ(奈緒)を学⽣時代から虐待し続けた⽗親(尾美としのり)から遺⾻を奪い、叫び、包丁を突き立てる、怒涛の展開からはじまる本予告映像。「あんたがいない世界で、どうやって⽣きようか」。マリコという魂の⽚割れを突然失ったシイノが喪失感、怒り、悔しさ、さまざまな感情を抱え、マリコに投げかける「死んでいちゃ分かんないだろ」。「今度こそ私が助ける」とマリコの遺⾻を抱え、シイノは⾛り出す。シイノの旅はどんな結末を迎えるのか…。切なさを感じさせ、期待が⾼まる予告編に仕上がっている。
現在放送中のドラマ『ユニコーンに乗って』で教育系スタートアップ企業の女性CEO・成川佐奈を演じる永野。過去にも映画『俺物語!!』(15年)や『帝一の國』(17年)、『君は月夜に光り輝く』(19年)、『地獄の花園』(21年)、連続テレビ小説『半分、青い。』など多数の映画・ドラマに出演し、正義感や優しさにあふれたエンタメ作品の王道ヒロインを演じる機会が強かった印象がある。
『愚行録』(17年)の向井康介が脚本を手がけた本作では、今まで永野が演じてきたキャラクターとは異なる、シノイを熱演している。シノイは遺骨を奪い、遺族に包丁を突き立てる…という一見突拍子もない、常識外れの行動をとるキャラクターだ。そんなシノイにどれだけの説得力を持たせるか。演技力が問われる難しい役どころだ。
エンタメ作品の常連から実力派女優へ。そんな変化の兆しが感じられる一作となりそうだ。
『マイ・ブロークン・マリコ』は9月30日より公開。
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