微妙すぎるパワーを持ったヘンな穴が巻き起こす珍騒動
“フランスのスパイク・ジョーンズ”の異名をとるカンタン・デュピュー監督最新作『地下室のヘンな穴』の本編映像では、ミヒャエル・ハネケ監督作『ピアニスト』(01年)で世界的注目を集めたブノワ・マジメルが、その美形俳優としてのイメージをかなぐり捨てた驚愕のシーンに挑戦している。
・「12時間進む代わりに3日若返る」平凡な夫婦がハマった“奇妙な穴”が2人の生活を一変させる?
ブマジメル演じるジェラールは、なんと日本の病院で電子○○○の手術を受けることになる。電子○○○とは、アソコを自在にコントロールすることが可能になる男性なら誰もがうらやむような(!?)AI製品だ。
医師は病院のベッドに横たわるジェラールに対し、日本語で手術の成功を伝える。そして電子○○○のリモコンを手に、「5、4、3、2、1」と起動までのカウントダウンを始めるが、いよいよアソコが立ち上がりかけたその瞬間、バチッ!という大きな音が…。
ジェラールは医師の悔しそうな顔から手術の失敗を悟って大落胆。はたして彼のアソコはどうなってしまうのか? そして、なぜに浴衣姿!? フランスが描くとんでもニッポンも本作の見どころのひとつだ。
『ラバー』(10年)、『ディアスキン 鹿革の殺人鬼』(19年)などの異色作で知られるデュピュー監督による本作は、「時間軸が半日進み、肉体が3日若返る」という微妙すぎるパワーを持った穴が巻き起こす騒動を描く。本国では『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』(22年)、『トップガン マーヴェリック』(22年)などのハリウッド超大作に次ぐ興収を上げ、フランス映画としてはNo1のヒットを記録。監督史上最大のヒット作となった。
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