【今週見るならこの映画！】ゴールデンウィークは噂のギャング映画で脳髄までシビれろ！

いよいよGWですね。シネコンでまったり過ごすもよし、単館をはしごするもよし。今週はアンドリュー・ラウ監督とマーティン・スコセッシが手を組んだ話題のギャング映画をはじめ、ニコラス・ケイジや有村架純の出演作も公開。ほかにも『THE NEXT GENERATION パトレイバー』『コードギアス 亡国のアキト』の新作までズラリ。バラエティー豊かなラインナップから5本紹介です。

『リベンジ・オブ・ザ・グリーン・ドラゴン』5月1日公開
〈実在したギャング「グリーン・ドラゴン」を2大巨匠が映画化〉
違法移民として中国からニューヨークへ渡り、暴力と掟に支配されたギャングの世界で育った男の物語。10歳で殺しを覚え、中華系移民ギャング「グリーン・ドラゴン」の一員として育った主人公。しかし、ある出来事をきっかけに組織を裏切ることに……。1980年代の人種差別や移民、コミュニティーといった社会的背景も加わり、主人公の苦悩がヒリヒリと肌感覚で伝わってくる。メガホンを執ったのは『インファナル・アフェア』のアンドリュー・ラウ監督、製作総指揮は『グッドフェローズ』のマーティン・スコセッシと奇跡のタッグ。スクリーンにいるだけで画がしまるレイ・リオッタの出演もニクいし、贅沢な1本！

・［動画］マーティン・スコセッシ製作総指揮、アンドリュー・ラウ監督作『リベンジ・オブ・ザ・グリーン・ドラゴン』予告編

『ラスト・リベンジ』5月2日公開
〈死に向かう男のヒロイズム〉
まずは、白髪になったニコラス・ケイジのビジュアルにびっくり。そして、死を意識しながら戦いを選ぶ男気がずっしり。余命を宣告された初老のベテランCIA捜査官が、20数年前に自分を拷問したテロリストの生存を知り復讐に挑むサスペンスアクションだ。『リービング・ラスベガス』では全財産を酒に変え死に向かうアル中を哀愁たっぷり演じ、『キック・アス』では炎に焼かれながらもヒット・ガールへ指示するヒロイズムを発揮したニコラス・ケイジ。本作でも認知障害に苦しみながら戦いを選ぶ姿には、背中に唐獅子牡丹が見えてきそう。ちなみに、製作総指揮をつとめているのが『オンリー・ゴッド』のニコラス・ウィンディング・レフン監督というのもポイント。

『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦』5月1日公開
〈いよいよ最後！ 最終決戦はGWで〉
押井守監督がメガホンを取った『THE NEXT GENERATION パトレイバー』シリーズの劇場版。熱工学迷彩を備えた武装ヘリで東京を襲うテロリストと、警視庁特車二課パトレイバー中隊の攻防が展開する。2014年にスタートし、温泉怪獣やらコンビニ強盗やら格闘ゲームやらで、笑いありシリアスありと様々な戦いを続いた実写版シリーズも本作でいよいよ最後。イングラムの勇姿を見届けよ！

『ビリギャル』 5月1日公開
〈原作は「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」〉
ビリギャルこと学年ビリのギャルな女子高生が、高2の夏から一心発起して慶應受験に挑むヒューマンドラマ。勝手に受験テクニック満載のスポコン受験映画を想像していたら、受験を通して成長する姿や家族との再生も描かれていて思わずホロリ。『ストロボ・エッジ』や『リトル・マエストラ』、『ギャルバサラ−戦国時代は圏外です−』などのキュートなイメージから一転、金髪にミニスカートなギャルを演じる有村架純の、いい意味でのバカっぽい演技も光る。そんな主人公に熱血指導する塾講師役の伊藤淳史もぴったり！

『コードギアス 亡国のアキト／第3章 輝くもの天より堕つ』
〈2年ぶりに公開〉
人気テレビアニメ「コードギアス 反逆のルルーシュ」とその続編「コードギアス 反逆のルルーシュR2」の間を描く新シリーズ。主人公を一新し、ブリタニア帝国の侵攻に抵抗するE.U特殊部隊で戦う少年たちの姿を描く。第3弾では一時の平和を過し、アキトが仲間と打ち解けていく様子も。2章から実に2年ぶりの公開となったが、第4章は7月公開予定なのでひと安心!?

（文：中村好伸）

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