アラン・リックマンが25年間の思い綴る
映画『ハリー・ポッター』シリーズのスネイプ先生役で人気を博し、2016年に69歳で亡くなったアラン・リックマンが遺した日記が書籍化され、10月に発売されることが明らかになった。
映画『ハリー・ポッター』シリーズでホグワーツ魔法学校のセブルス・スネイプ教授を演じたリックマンは生前、長年にわたって手書きの日記を綴っていた。25年分になるというその日記を書籍化した「Madly, Deeply: The Diaries of Alan Rickman(原題)」が10月18日(現地時間)に出版される。
リックマン本人が後に公表する目的で1992年から書き綴ったもので、日々の記録としてはもちろん、俳優の仕事についてや私生活、政治観など、リックマン個人を深く知ることのできる自伝的な側面もあるという。
先日、イギリスの「The Guardian」紙で発売に先駆けて内容の一部が掲載された。そこでは2000年夏頃から『ハリー・ポッターと賢者の石』(01)の衣装合わせや原作者J.K.ローリングとの話し合いを経て、10月のクランクインの様子が簡潔に、そして「全体の雰囲気はフレンドリーで、少々雑然としている」と大作の撮影現場らしい混乱の様子にも触れている。
2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ発生の時はロンドンで、リンゼイ・ダンカンと共演の舞台「Private Lives(原題)」の稽古中だった。
「ダンスのリハーサルが始まろうとした時、ニューヨークからの第一報が入った。ひどいショック」「7時30分に帰宅し、脳と精神と人生に刻みつけるようにテレビで何度も何度も見直した…… 飛行機はまるでバターにナイフが入るのを見るようだった」
その後の10年間は『ハリー・ポッター』シリーズが生活の一部となり、第2作『ハリー・ポッターと秘密の部屋』が公開された2002年には降板を考えたこと、葛藤を抱えながら出演を続けて2006年1月、「ついにHP5(『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』)にイエスと答える。気持ちは高揚もしていないし、沈んでもいない。『見届けよ。これはあなたの物語だ』という論調が勝った」とスネイプを演じ切ると決意した理由を記している。
地元の文房具店で求めたノートに1日1ページずつしたためられた日記は26冊に及び、カラフルなイラスト入りのものもある。リックマンは1998年、監督・脚本を手がけた『ウィンター・ゲスト』のプロモーションで来日している。マネージャーも同伴せずに単身で来日し、歌舞伎観劇なども計画していると当時のインタビュー記事で語っていた。出版される日記には、日本紀行も含まれているだろうか。
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