安楽死を望む父と戸惑う娘、家族が下した決断とは…『すべてうまくいきますように』来年2月公開
#アンドレ・デュソリエ#エマニュエル・ベルンエイム#シャーロット・ランプリング#すべてうまくいきますように#ソフィー・マルソー#フランソワ・オゾン#安楽死#尊厳死
フランスの名匠フランソワ・オゾン監督の新作『すべてうまくいきますように』より、場面写真が公開された。
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家族の愛、人生とは何かを軽やかに問いかける感動のドラマ
本作は、『スイミング・プール』(03年)の脚本家エマニュエル・ベルンエイムの自伝的小説を基に、安楽死を望む父親に振り回される娘の葛藤を描いたドラマ。
監督は、『まぼろし』(00年)や『8人の女たち』(02年)、『Summer of 85』(20年)など、新作を発表するたびに異なるテーマで見る者を圧倒してきた、フランス映画界の名匠フランソワ・オゾン。
すべての人にいつか必ず訪れる”死”をテーマにしながらも、ユーモアを忘れない会話劇とスタイリッシュな映像で、家族の愛とは何か、人生とは何かを軽やかに問いかける、涙と笑いあふれる感動のドラマを完成させた。
主演は、『ラ・ブーム』(80年)の世界的大ヒットでスーパーアイドルとなり、今なおフランスの国民的俳優として愛され続けるソフィー・マルソー。本音しか言わない父の言動に時には傷つきながらも、父を人として敬愛する娘・エマニュエル役を情感豊かに演じた。深刻な時にも父から受け継いだユーモアを忘れないエマニュエルの愛らしさが、マルソーの魅力でより一層引き立つ。
父のアンドレには、フランソワ・トリュフォー監督の『私のように美しい娘』(72年)やエリック・ロメール監督の『美しき結婚』(82年)で知られる、フランス映画の重鎮、アンドレ・デュソリエ。毒舌、頑固、ワガママ、いじわる、そのすべてのマイナスカードを魅力へと変貌させるアンドレというキャラクターを見事に体現している。
母のクロードには、『さざなみ』(15年)でアカデミー賞にノミネートされたシャーロット・ランプリング。オゾン監督とは、『まぼろし』、『スイミング・プール』、『17歳』(13年)でタッグを組み、作品に深みと品格を与えてきた。
妹のパスカルには、『17歳』でセザール賞にノミネートされたジェラルディーヌ・ペラス。父と姉の絆に複雑な思いを抱き嫉妬することもあるが、こうと決めたら真っ直ぐな姉を慕う健気な妹を演じ、美しい姉妹愛で見る者を癒してくれる。
さらに、ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー監督の『ペトラ・フォン・カントの苦い涙』(72年)や『マリア・ブラウンの結婚』(79年)で知られるドイツ人俳優ハンナ・シグラが、安楽死を支援する協会から派遣されてくる、怪しげなスイス人女性を演じている。
最後の日を決めた父と娘たちの前に、愛や倫理、法律や宗教など様々な理由から反対する者たちが立ちはだかる。果たして父は決行するのか、考えを変えるのか、誰かが止めるのか、あるいは安楽死を禁ずるフランスの法律に止められるのか。サスペンスフルなストーリーテリングを得意とするオゾンが、緊迫感に満ちた展開の先に用意した、想像を裏切る結末とは——? 父の頭にキスをするエマニュエルの姿を捉えた場面写真にも注目だ。
『すべてうまくいきますように』は2023年2月3日より公開。
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