作家の乙一が「まるで恐ろしい児童文学のようだ」と称賛! 物語のジャンルが切り替わる未知の映像体験

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『ファイブ・デビルズ』
(C)2021 F Comme Film - Trois Brigands Productions - Le Pacte - Wild Bunch International - Auvergne-Rhône- Alpes Cinéma - Division
『ファイブ・デビルズ』
『ファイブ・デビルズ』
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『ファイブ・デビルズ』
『ファイブ・デビルズ』

フランスの新鋭レア・ミシウス監督が描く、香りの能力でタイムリープする少女の物語

フランスの新鋭レア・ミシウス監督が香りの能力でタイムリープする少女を描いた映画『ファイブ・デビルズ』。本年度カンヌ国際映画祭監督週間クィア・パルムにノミネートされた本作より、“5人の悪魔”を写すアートポスター6種を紹介する。

・パルム・ドール主演女優からSNS発掘女優まで…個性豊かなキャスト揃い踏み『ファイブ・デビルズ』

本作は、セリーヌ・シアマ、ジュリア・デュクルノーに続く才能、新鋭レア・ミシウス監督の最新作。アルノー・デプレシャン『イスマエルの亡霊たち』(17年)、ジャック・オディアール『パリ13区』(22年)、クレール・ドゥニ『Stars at Noon(英題)』(22年)などフランスの巨匠監督たちの脚本を手がけてきたミシウスが、初監督作『アヴァ』に続いて監督長編2作目に選んだ題材は、香りの能力でタイムリープする少女とその家族の物語だ。

嗅覚に不思議な力をもつ少女は、こっそり母の香りを集めている。ある日、謎の叔母が現れたことをきっかけに、彼女はさらなる香りの能力を目覚めさせ、自分が生まれる前の、母と叔母の封じられた記憶にタイムリープしていく。やがてそれは、家族の運命を変える予期せぬ結末へと向かっていく。

今回紹介するのは、一部劇場とWEBでの限定となるアートポスター6種となる。これらにはフランスの山々に囲まれた架空の村ファイブ・デビルズに住む“5人の悪魔”たちの姿が写され、それぞれのキャラクターたちの“心の声”が浮かび上がる。

“香り”の能力を持つヴィッキーは、「生まれる前から私を愛してた?」「パパを愛したことは?」と大好きな母親・ジョアンヌへの疑問を覗かせる。青い舌を出し、おどろおどろしい表情をしたジョアンヌの同僚・ナディーヌの横には、「私の人生を返して」と意味ありげなメッセージが浮かぶ。

さらに「fxxk!!!!」の文字が目に飛び込む衝撃的なポスターに加え、「今夜永遠がはじまる」とジョアンヌとジュリアが見つめ合う美しいシーンを切り取ったポスターも。愛し合っているはずの夫婦の間に一体何があったのか? ジョアンヌとジュリアの関係とは? 映画のさまざまな表情がデザイン化されたポスターとなっている。

また、小説家、ミュージシャン、映画評論家など、各界で活躍する著名人からのコメントが到着。作家の乙一は「子供の視点で綴られたこの映画は、まるで恐ろしい児童文学のようだ」と称賛。小説家の柚木麻子は「香りが時間とともに変化するように、物語のジャンルがどんどん切り替わっていく未知の映像体験」とその魅力を語っている。

『ファイブ・デビルズ』は11月18日より全国公開される。