動物愛護ふれあい週間を目前に控えた9月6日に東京国立博物館平成館で、ペットの殺処分ゼロを目指した「命の花プロジェクトが教えてくれたこと」と題した講演会が行われ、「命の花プロジェクト」に賛同する滝川クリステルと、同プロジェクトの立ち上げメンバーらが登壇した。
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命の花プロジェクトとは、青森県立三本木農業高校の生徒たちが、社会科見学で訪れた保健所で、ペットたちの殺処分の現状を見学し、殺されたペットの骨がゴミとして捨てられ、土に還ることもできないという状況を知り、「かわいそう」で終わってはいけないと始めたプロジェクト。
殺処分された犬や猫の骨を砕き、土に混ぜ、花を育てるという活動を通じて「命の尊さ」と「殺処分の現状」を訴え、今年で4年目を迎える。青森県での殺処分件数は、目に見える形で減少し続けているそうで、今月中旬には「世界でいちばんかなしい花」というタイトルで書籍も発売となる。
この日の講演会は、「世界でいちばんかなしい花」著者の瀧晴巳氏を司会に、「命の花プロジェクト」の一期生である駒井樹里称氏、竹ケ原春乃氏、安田凜氏と、当時の彼女たちのプロジェクト立ち上げをサポートした赤坂圭一教諭が参加。
自身も動物愛護や保護を目的とした一般財団法人「クリステル・ヴィ・アンサンブル」を設立し、「命の花プロジェクト」にも賛同。自ら青森まで赴き生徒たちと共に鉢上げを実施した滝川もゲストスピーカーとして登場した。
滝川は「命の花プロジェクト3期生の方からお手紙をいただいて、相思相愛だと気づいてすぐに青森に行きました」と本プロジェクトに参加するようになった経緯を語ると、「私たち人間はほかの動物を犠牲にして生かされています。まずは知ること。そして真剣に向き合うこと。日本は“動物福祉”という概念において、外国からずいぶん遅れていると言われています。法律面でもまだ規制も整っていません」と、現状の課題を訴えた。
また、講演会終了後は来場者へ「命の花」の配布も実施。滝川は東京五輪が開催される2020年までに殺処分ゼロを目指し、この思いが伝わればと呼びかけた。なお、「世界でいちばんかなしい花」は映画化も決定している。
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