第53回ニューヨーク映画祭が日本時間9月26日に開幕し、オープニングを飾る『ザ・ウォーク』のロバート・ゼメキス監督、主演ジョセフ・ゴードン=レヴィットらと、主人公のモデルとなったフィリップ・プティが来場し、レッドカーペットイベントと記者会見が行われた。
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本作は、1974年にニューヨークのワールド・トレード・センター間を1本のワイヤーロープでつなぎ、地上110階、高さ411mの道なき空間で、命綱なしでの空中闊歩に挑んだフィリップ・プティの実話に基づく感動作。
苦心したことについて聞かれたゼメキス監督は「1974年を正確に再現するのにとても時間を費やした」と述べると、最も注力した部分については「フィリップ・プティが、ワールド・トレード・センターの間に張ったワイヤーロープを初めて踏み出す瞬間こそが最も美しい瞬間。その瞬間を集中して描きたかった」と語り、「夢を追いかける人は本当に好きだし、尊敬する」とプティを賞賛した。
また、『ザ・ウォーク』と同じく、フィリップ・プティがワールド・トレード・センターで綱渡りを行ったことを題材にしたドキュメンタリー映画『マン・オン・ワイヤー』に関する質問では、「『マン・オン・ワイヤー』公開よりも先に権利も取得しており、ドキュメンタリーと3D品とでは立ち位置は異なる」と答え、「どちらの作品にも言えることはプティの偉業を示すことである。ただ、記録がないためドキュメンタリーでは彼が歩く姿を動画で見せることができなかった」と続けた。
一方のレヴィットは、今回の役を演じる上で集中したことを聞かれ「最初の一歩を踏み出す瞬間、そこに集中しました」と回答。「誰もが不可能だと思う夢は、自分自身もあきらめてしまいがちだが、プティは周りの意見に惑わされることなくやり切った素晴らしい人だ」と語り、役作りのためにプティのもとで訓練したことも明かした。
『ザ・ウォーク』は2016年1月23日より全国公開となる。
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