1943年に出版されて以来1億4500万部以上を売り上げるサン=テグジュペリの「星の王子さま」。この世界的名著を初めてアニメ映画化した『リトルプリンス 星の王子さまと私』の舞台挨拶が11月4日に大阪の梅田ブルク7で行われ、日本語吹替版で主人公の女の子の声を担当した鈴木梨央と、彼女のお母さんの声を担当した瀬戸朝香が登壇した。
・[動画]瀬戸朝香と鈴木梨央も登場! 映画『リトルプリンス 星の王子さまと私』アフレコ風景映像
本作は、良い学校に入るために勉強漬けの毎日を過ごしていた9歳の女の子が、ある日、隣家から飛んできた紙飛行機が気になって中をあけると、そこに、小さな王子の物語が描かれていたことから始まるストーリー。話の続きが知りたくてたまらず、風変わりなおじいさんが暮らす隣家を訪ねた女の子は、そこで王子の話を聞き、一緒に時を過ごすうちに、かけがえのない友だちになっていく。だがある日、おじいさんが病に倒れたことから、女の子は、もう1度王子に会いたいと言っていた彼のために、プロペラ機に乗って、王子を探す旅に出るというもの。
本作を鑑賞した人たちから「感動した」「泣けた」といった感想が寄せられていることに対し、鈴木は「最初は自分の声が流れていることに感動しました。笑いも、涙も、ハラハラするようなシーンもあって、目が離せない部分がたくさんあるんです」とコメント。瀬戸は「出演作を客観的に見るのはいつもとても難しいんです。『こうすればよかったな』とかつい考えてしまうものですが、気がついたら引き込まれていて、そんなことなど忘れてしまいました。作品全体を通して、色々な感動が詰まっています」と、それぞれ自分の吹替作であるにも関わらず、感動したことを告白。
また、演じた役との共通点を聞かれた鈴木は「おじいちゃんが大好きなところが一緒です。楽しいおじいちゃんなので、『おじーくん』って呼んでます」とニッコリ。教育熱心なお母さん役を演じた瀬戸は「子を持つ親として共感できる点もありました。娘を思うばかりに将来のためと教育熱心になりすぎてしまうお母さんですが、仕事と子育てを完璧にこなす彼女には尊敬心を抱きました」と話し、「でも、少し厳しすぎるかなと思うところも多くありましたけれど(笑)」と続けた。これに鈴木は「別に厳しいのはいいと思います。ただ、私はマイペースなので女の子のようにきっちりできるかな、と思います(笑)」と答え、会場の笑いを誘っていた。
『リトルプリンス 星の王子さまと私』は11月21日より2Dと3Dで全国公開となる。
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