太平洋沖4800kmという死の海域で捕鯨船エセックス号を襲った衝撃の実話を描いた『白鯨との闘い』。この映画のN.Y.プレミアが現地時間12月7日(日本時間12月8日)に行われ、主演のクリス・ヘムズワース、ベンジャミン・ウォーカー、トム・ホランド、ロン・ハワード監督らが出席した。
本作は、船いっぱいの鯨油を手にするために、アメリカの港を後にした捕鯨船エセックス号の乗員たちが、誰も見たことのないような白い巨大マッコウクジラに出会い、激闘の末、船を沈められてしまうというストーリー。
劇中では、わずかな食料と飲料水をかき集め、何とか3艘のボートで脱出したものの、水も食料も存在せず、自分たちがどこにいるかも分からない中、1人、また1人と仲間が倒れていく絶望的な漂流生活が描かれていく。
そうした中、話題を呼んでいるのが、乗員を演じたキャスト陣の過酷な減量だ。主人公の一等航海士オーウェン・チェイスを演じたヘムズワーズは「一番つらかったのはダイエットだね。でも、実話を描くためには必要な過程だから避けては通れないことはわかっていた。撮影が終わった時には、パスタとピザを食べたよ。一番食べちゃいけないものだったからね(笑)」と振り返る。
これに対しハワード監督は「キャストのみんなは本当に過酷だったはずさ。僕は普段撮影中に怒鳴ったりしないんだけど、キャストの前でピザを食べていたスタッフには怒鳴ったりもしたよ(笑)」と続けた。
また、日本のファンに向けてのコメントを求められると、ヘムズワーズは「コンニチワ!アリガトウ!」と日本語で挨拶し、「日本はとても美しいところだし人々も優しい。和食ももちろん大好きさ」とコメント。
ハワード監督も「今回は日本に行けなくて残念だけど、またお会いできるのを楽しみにしているよ。ぜひ『白鯨との闘い』を劇場で見てみてください!」とラブコールを送った。
一方、2017年に全米で公開予定の新たなる『スパイダーマン』になることが決定しているトム・ホランドは「クリス・ヘムズワースをはじめとした素晴らしい先輩たちと、たくさんの名作を生み出してきたロンと一緒に仕事ができて幸せだよ。毎日多くのことを学び、この作品は僕の人生の中でも大きなターニングポイントとなった。これからの映画人生の中で何をしたいかが明確になったんだ」と誇らしげに語っていた。
『白鯨との闘い』は2016年1月16日より全国公開となる。
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