二階堂ふみが妖艶な金魚役に扮することも話題の映画『蜜のあわれ』のチラシビジュアルと予告編が解禁となった。
本作は、徳田秋聲、泉鏡花と並び、金沢三文豪の1人である室生犀星が、晩年の1959年に発表した小説「蜜のあはれ」を、二階堂主演、石井岳龍監督で映画化したもの。室生自身ともとれる老作家の妄想から生まれた金魚の少女が、自分のことを“あたい”、老作家のことを“おじさま”と呼んで甘えてみせる可愛らしい恋の物語だ。
今回解禁された予告編では、真っ赤な尾ひれを彷彿とさせる衣装に身を包む二階堂扮する赤子の「ねぇ、おじさま、尾びれはね、優しくなでおろすようにするの」という色っぽい映像からスタート。「短い人生を楽しいことでいっぱいにすべきよ！」とおじさまに迫る赤子の小悪魔的な魅力が満載の映像になっている。
出演は二階堂のほか、おじさまに大杉漣、おじさまへの愛を募らせ蘇った過去の女・ゆり子の幽霊に真木よう子、室生と同時代に活躍した作家・芥川龍之介に高良健吾が扮し、映像に登場。さらに、すべてを知る金魚売りの辰夫役として永瀬正敏が出演していることも本映像とともに解禁となった。永瀬は、石井岳龍監督が“石井聰亙”で活動をしていた時代の作品である『五条霊戦記 GOJOE』、『ELECTRIC DRAGON 80000V』をはじめ、テレビ版『私立探偵 濱マイク』などの作品でタッグを組んでおり、今回は石井監督作品へ久しぶりの出演となる。
『蜜のあわれ』は4月1日より新宿バルト9ほかにて全国公開となる。
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