ハードは裁判のやり直しを求めて再審請求を行うも一転、和解
元夫ジョニー・デップとの名誉毀損裁判の再審請求を起こしたアンバー・ハードが急きょ、デップと和解したことを発表した。
・ドロ沼裁判はまだ続く…アンバー・ハード、ジョニー・デップとの裁判で取り消し要求!
今年6月に行われた裁判では、ハードがワシントンポスト紙に寄稿した論説文中で、名指しはしないまま、デップによる家庭内暴力(DV)を示唆しているとして、その論説が「虚偽で名誉毀損に当たる」と判断し、ハードに合計1,500万ドルの賠償金をデップに支払うように命じ、ハードもデップへの反訴で200万ドルの賠償金を得ていた。
ハードは12月になってから、裁判が自分に不利になるように仕組まれていたと主張し、裁判のやり直しを求めて再審請求を行ったばかりだが、一転、和解となった。
これを受けて、ハードとデップ両者が声明を発表。ハードは自身のインスタグラムに長文をアップした。
「熟考を重ねた末、ヴァージニア州で元夫が私に対して起こした名誉毀損裁判を解決するために非常に難しい決断を下しました。私にとって重要なのは(この決断を)私が選んだわけではないと伝えることです。私は自分の真実を守り、そうしたことで私の人生は破壊されました。私がSNS上で受けた誹謗中傷は、被害を名乗り出た女性の多くが遭う二次被害を増幅させたものです。6年以上前に離れようとしたものから、自分が同意できる条件で解放される機会がようやく巡ってきました。私は何も認めていません。これは譲歩する行為ではありません。これからも私が声が上げることに何の制約もありません」。
「私がこの決断を下したのは、アメリカの法制度への信頼を失ったからです。私の証言は護られずにエンターテイメント化され、ソーシャルメディアのネタになりました」。
「イギリスで私が裁判官の前に立ったとき、私は強固で公平かつ公正な制度によって正当性が認められ、世界中のメディアの前で証言をしなければならない状況から守られ、裁判所は私がDVや性的暴力にさらされていたと認めました。それなのにアメリカでは、私の証言を裏付ける豊富な直接的証拠が排除され、理性や適正な手続きよりも人気や権力が重視される法廷にさらされ、裁判の前にも裁判中にもほとんどすべてのリソースを使い果たしました」。
「この間、私は二度と経験できないような屈辱を味わいました。たとえアメリカでの控訴が成功したとして、良くても新しい陪審員が証拠の期限を検討する再審が得られるくらいでしょう。私はそれを三度経験することはできません」。
「時間は貴重であり、私は生産的に目的意識を持って時間を使いたいのです。あまりにも長い間、困難で費用のかかる法的プロセスの中に閉じ込められ、それは私と私の言論の自由の権利を保護することができないことを示してきました。金銭的なものだけでなく、心理的、身体的、感情的なものも含めて、私は不可能な請求を受けるリスクを負う余裕はありません。女性が自分の真実を語ったために、虐待や破産に直面する必要はないはずですが、不幸なことにそれは珍しくはありません」。
「私はこの件を示談とすることで、離婚後に私を癒してくれた仕事に自分の時間を捧げる自由を選びます。見てもらい、聞いてもらい、信じてもらうこと感じられる領域で存在し、変化をもたらすことができると知っている仕事です。私の真実を語るうえで起きたことについて、脅かされたり、意気消沈したり、くじけることはないでしょう。誰もそれを私から奪うことはできません。私の声は永遠に、私の最も貴重な財産です」。
「私の優れた控訴審のチームと原審のチームの絶え間ない激務に感謝します。私を支えてくれたすべての人に感謝します。そして、裁判から数ヵ月の間で私が感じ、公に目にした支援の広まりと、私の話に連帯感を示すためになされた努力に目を向けたいと思います。(暴力の)サバイバーならば誰でも、自分のストーリーを語ることが唯一の救いのように感じられることを知っています。あなた方からの信頼がもたらす希望は、言葉では言い表せないほどです。私自身だけでなく、皆さんにとってもです。ありがとうございます。また会いましょう」。
デップ側のコメントは以下の通り。
「今回のプロセスを通じて、真実を明らかにすることを最優先事項としてきたデップ氏にとって、このつらい一章を正式に閉じることができて嬉しく思います。陪審員の全員一致で出した評決と、デップ氏がハードさんよりも有利な判決を下された事実は完全にそのまま残り続けます。100万ドルの和解金は、デップ氏が慈善団体に(実際に)寄付することを誓約していて、司法制度の厳格な追求によって出された結論についてハードさんの認識を補強するものです」。
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