内村光良が原作・脚本・監督・主演の4役をつとめ映画化される『金メダル男』。この作品が新たに長編小説として、4月4日より読売新聞の夕刊で連載開始されることがわかった。
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本作は、2011年7月にサンシャイン劇場で上演された、内村光良の一人舞台「東京オリンピック生まれの男」をベースにした作品。日本中が東京オリンピックに沸いた1964年に生まれた主人公の泉一が、幼少時代に徒競走で一等賞の金メダルを獲ったことをきっかけに「絵画コンクール」から「火起こし大会」まで数々の大会で金メダルを獲得し、やがて世の中のあらゆる一等賞を獲ることを目指す「金メダル男」になっていくというもの。
ピース・又吉直樹の処女小説で第153回芥川賞に輝いた「火花」や、NEWS加藤シゲアキの処女作「ピンクとグレー」など、異分野発の文芸作品が社会的な注目を集めるなか、内村は昨年「小説を書いてほしい芸人1位」にも選ばれている。
今回の新聞連載について、本人は「この小説執筆のお話をいただいたとき、とても驚きました。日々多くの方々の手に届く新聞に、自分の文章が毎日載るなんて、夢にも思いませんでした。原稿の執筆は2015年夏から半年以上かけ、試行錯誤を繰り返しながら今なお進めています。執筆時間の確保が一番大変で、セミの声をききながら時間が足りなくて気が狂うかと思ったこともありました。本作は、映画の脚本作りや撮影、編集と同時並行して書き進めていくという、通常にはない新しい試みにもなりました。映画のワンシーンをヒントに小説では、少し違った世界を描いたり、その逆もあったりで、相乗効果があったように思います。主人公と同世代の人には懐かしく、若い世代の人には新しいエンタメストーリーとして楽しんでもらえたら嬉しいです」とのコメントを寄せている。。
新聞掲載は夕刊に連日、6月下旬まで全60回の予定。その後、連載をまとめた文庫本が6月25日に中央公論新社より発売となる。
映画『金メダル男』はショウゲート配給で10月22日に全国公開となる。
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