『下衆の愛』の内田監督最新作は伊藤沙莉と須賀健太主演の日独英合作映画!
現在、テアトル新宿で好評上映中の『下衆の愛』。この映画のメガホンをとる内田英治監督最新作『獣道』が、伊藤沙莉(いとう・さいり)と須賀健太の初共演で、日独英3ヵ国共同で製作されることがわかった。
製作は、アジア映画の配給会社として設立したドイツの名門会社「ラピッド・アイ・ ムービーズ」が担当。アソシエイト・プロデューサーを『下衆の愛』もプロデュースしているイギリスのアジア映画配給会社「サードウィンドウフィルムズ」代表のアダム・トレル氏がつとめる。トレル氏と内田監督は『下衆の愛』に続いての再タッグになる。
伊藤が演じるのは、とある地方都市で生まれた少女・愛衣。彼女は次々に宗教団体を渡り歩く母親によって、宗教施設に入れられ、そこで7年もの間生活をしていた。教団が警察の摘発を受けてからは保護され、中学に通い始めるが、そこに居場所はなく、愛衣はドロップアウトして底辺のヤンキー一家や中流家庭などを転々とし、常に居場所を探しているという役柄だ。
一方の須賀は、愛衣の唯一の理解者で、彼女に恋をする少年・亮太役に扮する。彼もまた居場所を探す不良少年で、半グレたちの世界で居場所を見つけるが、愛衣は風俗の世界まで身を落としてしまう。映画は、そんな2人が地方都市というジャングルに飲み込まれていく姿を描いた、閉塞感の中でもがく今どきの青春を綴ったブラックコメディだ。
伊藤は9歳でドラマデビュー。『女王の教室』(05年)や『GTO』(14年)などに出演し、昨年放送の『トランジットガールズ』で連続ドラマ初主演をはたした注目株。 須賀は映画『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズで脚光を浴び、近年も『スイートプールサイド』(14年)などに出演。かつて名子役として名を馳せた2人が、地方都市の真っ黒な青春を描く異色のストーリーで、どんな演技を披露するかにも注目だ。
『獣道』は5月に撮影し2017年の公開予定。なお、テアトル新宿で上映中の『下衆の愛』の4月21日上映後のイベントに、主演の伊藤と須賀がサプライズゲストとして登壇し、『獣道』の詳細を明かす予定になっている。
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