累計発行部数580万部以上の司馬遼太郎の同名長編小説が『関ヶ原』として映画化されることになり、岡田准一、役所広司、有村架純の3人の出演が発表された。
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原作の「関ヶ原」は、司馬が戦国史上最大の合戦・関ヶ原の戦いを描いた作品。「国取り物語」「新史太閤記」と並ぶ“戦国3部作”で、「覇王の家」「城塞」と並ぶ“家康3部作”の1つでもある。
1981年にTBSでドラマ化されたが、映画化は今回が初となる。また、司馬作品の実写映画化は、1999年公開『梟の城』以来18年ぶり。これまで日本映画史上で「関ヶ原の戦い」を真っ向から描いた映画作品はなく、その意味でも今までにない挑戦と言える。
この映画で岡田が演じるのは、己の「正義」を強く信じ、愛を貫き通そうとした“純粋すぎる武将”石田三成役。役所が豊臣秀吉亡きあとの天下取りに野望を抱き、三成と相対する徳川家康役、有村が三成の下で忍びとして、女性として支え続ける初芽(はつめ)役を演じる。岡田と役所の共演は『蜩ノ記』以来2年ぶり2本目。有村は岡田とも役所とも初共演となる。
監督を、この小説の映画化を25年もの長きにわたり熱望し続けてきた原田眞人がつとめ、8月中旬より約2ヵ月半、滋賀・京都などを中心に、国宝級の歴史的建造物での映画初撮影も予定されている。天下分け目の決戦を描くために、約3000人規模のエキストラも参加しての非常に迫力のある撮影となる予定だ。
本作出演に、三成役の岡田は「日本で一番の大合戦『関ヶ原』が映画化されることを僕自身、今から楽しみにしています。歴史好きとして、本来の人物像に近いであろう『石田三成』を演じることができ嬉しく思います。原田眞人監督のもと役所広司さん、有村架純さんを始めとするキャストの皆様、スタッフの皆様と全力で撮影に挑みたいと思います」とコメント。
家康役の役所は「信長、秀吉など、数々の戦国武将の成功と失敗を間近に見て学んできた家康が、人生最大の大博打『関ケ原の戦い』に挑み、勝利するまでの心の動き、今からワクワクしています」と述べ、初芽役の有村は「この度、初の時代劇に挑戦させていただくことになりました。言葉や所作、アクション、一から覚えることがたくさんありますが出演されるキャストの方々のお芝居を見て勉強しながら、その時代を生きた人物として、石田三成の腰元として、女を忘れしっかりと役目を果たしたいなと思います。精一杯頑張ります!」とのコメントを寄せている。
『関ヶ原』は2017年初秋より全国公開となる。
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