松坂桃李が集英社「グランドジャンプ」にて連載中で、宮月新原作、神崎裕也漫画の同名人気コミックを実写映画化した『不能犯』で、ダークヒーローに初挑戦することがわかった。
本作は、都会のど真ん中で次々と変死事件が勃発。現場では必ず黒スーツの男の姿が目撃される。男の名は宇相吹正(うそぶき・ただし)。彼こそがSNSで噂の“電話ボックスの男”だった。とある場所の電話ボックスに、殺してほしい理由と連絡先を書いた紙を貼ると、必ず引き受けてくれるというのだ。ターゲットは確実に死に至るのだが、その死因は病死や自殺に事故。そう、宇相吹の犯行はすべて“不能犯”だったというストーリー。
不能犯とは「呪い」や「洗脳」で殺すなど、目的は犯罪だが、常識的に考えて実証が不可能な行為。そのため、たとえ相手が死んでも罪には問われない犯罪のこと。松坂が演じるのは、生まれも経歴も不詳、常にスタイリッシュなワインレッドのシャツに、黒スーツをまとい、ある特別な能力で人の心を操るこの不能犯・宇相吹役。
時おり赤く光る瞳と、人の裏の裏まで見透かしたような不敵な微笑が妖しくかつセクシー。そんな彼が死に追いやる相手は、社会の悪や人間らしい心を失くした者たち。見る者はいつの間にかアウトローの宇相吹を応援し、彼のキメゼリフ「愚かだね…人間は──」にカタルシスを覚えてしまう。
メガホンをとるのは『貞子VS伽椰子』の白石晃士監督。現代日本に突如として出現した不能犯のプロフェッショナル。はたしてどんな映画に仕上がるのか? 『不能犯』は2018年全国公開となる。
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