佐藤健と土屋太鳳のW主演で、意識の戻らない婚約者を待ち続け、日本中を涙で溢れさせた奇跡の実話が『8年越しの花嫁』として映画化されることがわかった。
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原作は、YouTubeに投稿された動画をきっかけに、「奇跡の結婚式」「号泣する実話」として一気に話題が広がり、テレビや新聞、ネットなど数々のメディアで取り上げられ海外にも拡散。2015年7月に「8年越しの花嫁 キミの目が覚めたなら」として書籍化もされた、あるカップルに起きた感動の実話。
結婚を控え幸せ絶頂だった尚志と麻衣に、式の3ヵ月前、突然の不幸が襲う。麻衣が病気となり、一時は心肺停止、その後も長い昏睡状態に陥ってしまったのだ。いつ目が覚めるかわからない状態に、麻衣の両親からは「もう、ほかにいい人を見つけたら」と言われるが、尚志は諦めず彼女の回復を祈り続ける。その祈りが届いたのか、その後、麻衣は徐々に意識を取り戻すが、記憶障害により尚志の記憶を失ってしまう。ショックを受けながらも、来る日も来る日も麻衣のもとへ通い続ける尚志。そして、8年の年月が経った頃、2人に奇跡が訪れる、というストーリー。
佐藤が尚志役、土屋が麻衣役を演じる。2人の共演は、『るろうに剣心 京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』(ともに14年)以来3年ぶり。カップル役は今回が初となる。瀬々敬久監督がメガホンをとり、脚本を、来年のNHK連続テレビ小説『ひよっこ』の脚本も手がける岡田惠和が担当する。
本作のモデルとなったのは、岡山県在住の中原尚志さん・麻衣さん夫妻。交際から2年目の記念日にプロポーズし、2007年3月の挙式に向けて準備をしていた06年末、麻衣さんを突然原因不明の病が襲う。その後、「抗NMDA受容体脳炎」という発症率が300万人に1人の難病と診断。長い昏睡状態とその後のリハビリを経て、8年後の14年12月に晴れて挙式。式場の運営会社が撮影したそのときの映像が15年2月に「8年越しの結婚式」としてYouTubeに投稿され、瞬く間に口コミで広がり話題となった。
中原麻衣役の土屋は「私が出会った一冊の本。愛らしい表紙には、ひまわりのような新郎新婦。でも、その物語に刻まれていたのは、壮絶な奇跡でした。中原尚志さん・麻衣さん御夫妻、そして支えてこられた方々へ。お二人の純粋な愛を伝えて下さって、本当にありがとうございます。心からの感謝と共に、大切な記憶に真摯に向き合い、その日々を生きたいと思います」と述べている。
『8年越しの花嫁』は2017年1月上旬にクランクインし2月クランクアップ予定。2017年冬に全国公開となる。
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