「親密なシーンはすべて振り付けだと考えています」
MCUの『アベンジャーズ』シリーズや『ワンダヴィジョン』でワンダ・マキシモフ/スカーレット・ウィッチを演じるエリザベス・オルセンが、出演したポッドキャストで撮影現場におけるインティマシー・コーディネーターの重要性を語った。
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インティマシー・コーディネーターとは、性的描写の撮影時に監督と俳優の仲介役として、専門知識をもとに俳優の心身の安全を守るためのサポートをするスタッフで、日本でも近年、徐々にではあるが、撮影現場に起用され始めている。
アメリカの業界誌「Variety」のポッドキャストに出演したオルセンは、主演するミニシリーズ『ラブ&デス』(U-NEXTで配信中)でのセックス・シーン撮影について語る際、インティマシー・コーディネーターについて言及した。
『ラブ&デス』は、1980年代のテキサス州でエリート企業に勤める夫と子ども2人と暮らす主婦キャンディが教会仲間の夫アラン(ジェシー・プレモンス)と不倫関係になり、やがて殺人事件に発展するサスペンスだ。
キャンディとアランが初めて関係を持つシーンの撮影にはインティマシー・コーディネーターが就いたという。
34歳のオルセンは、双子の姉であるアシュレーとメアリー・ケイトと共に1990年代から子役として活動していたが、仕事を始めた当初頃にはコーディネーターはおらず、20代になって大人の役を演じるようになってからも「確かに乱暴なシーンに身を置いたこともあった」と語った。
「ただ、それはストーリーを語る上で役に立つと思ったし、自分が納得していないことをやらされたことはありません。私はダンサーだったので、親密なシーンについてはすべて振り付けだと考えています」。
「インティマシー・コーディネーターにとって最も重要なことは、作品のメインキャラクターだけでなく、(すべての人を)サポートすることです。エキストラや撮影が1日だけの俳優にとっても重要なことだと思います。その環境に慣れているわけではないから」
そして『ラブ&デス』という作品について、「ある女性が性生活において解放され自由になることを選択していくのを見ることができます」と語る。「彼女の肉体をいつ、どれだけ見せるか。セックスとは何の関係ない、彼女の最も無防備な瞬間を見せるシーンが気に入っています。それは監督とのクリエイティブな会話によるもの。インティマシー・コーディネーターはその仲介をしてくれる重要な存在です」と語った。
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