韓国・百想芸術大賞で3冠！『ザ・グローリー ～輝かしき復讐～』は実話も盛り込まれた復讐サスペンス

Netflix 歴代TOP10入り！ いじめの被害者が加害者を奈落の底に突き落とす

【Netflix TOP10】Netflixがオリジナル作品やライセンス作品を対象に、視聴時間で人気作品をランキングする「Netfli TOP10」。今回「ムビコレ」がピックアップするのは、Netflixシリーズ『ザ・グローリー ～輝かしき復讐～』。2シーズン完結型としてパート1の配信が昨年末からスタートし、3月10日（金）からパート2となる新エピソードが追加された。現在グローバル、日本とも通算13週にわたりランクインしている。

・『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』『ザ・グローリー』も受賞！ 第59回百想芸術大賞はNetflixが最強

本作は、高校生の頃に壮絶ないじめを受けたヒロインのムン・ドンウンが、人生をかけて加害者たちを奈落の底に突き落としていく姿を追った復讐サスペンスだ。パート1となる第1話～第8話では、体育館での激しい暴行シーンに始まり、退学を余儀なくされたドンウンの綿密に練られた復讐計画の舞台が出来上がっていく前段階を。パート2となる第9話～第16話では、いまやお天気キャスターとして活動するいじめの中心人物であったパク・ヨンジンと暴行に加担した同窓生の計5人を相手に、ドンウンの裁きが粛々と執行されていく様子が活写される。また自身の傷を抱えながらもドンウンを助け、“剣舞を踊る処刑人”となる決意をした形成外科医チュ・ヨジョンとの愛の行方にも注目だ。

『ザ・グローリー ～輝かしき復讐～』主人公を演じるソン・ヘギョ

「ヘアアイロン校内暴力事件」がモチーフ

スクールカーストの上位にいる生徒たちによる、権力を笠に着た卑劣で執拗ないじめが衝撃的に描かれる本作。熱したヘアアイロンを被害者に押しつける陰湿ないじめシーンには目を覆いたくなるが、実はこれは17年前に韓国で実際に起きた「ヘアアイロン校内暴力事件」がモチーフとなっているという。今回描かれた格差から生じるいじめの数々は現実世界の延長線上にあり、フィクションとは言い切れない鈍い痛みが胸に残る。だからこそ18年にわたる復讐劇が世界各国で共感＆注目され、ヒットへとつながったのだろう。

作品賞、女性最優秀演技賞、女性助演賞を受賞！

本作の脚本を務めるのは『パリの恋人』、『シークレット・ガーデン』、『トッケビ ～君がくれた愛しい日々～』などを手掛けた韓国のヒットメーカー、キム・ウンスク。主人公であるドンウンを『太陽の末裔』のソン・ヘギョ、ドンウンに惹かれるヨジョンを若手俳優のイ・ドヒョンが演じ、『情愛中毒』のイム・ジヨンがヨンジンに扮した。

配信当初からSNSで話題となった本作は、韓国の“ゴールデングローブ賞”といわれる第59回百想芸術大賞で、作品賞（テレビ部門）・女性最優秀演技賞（ヘギョ）・女性助演賞（ジヨン）の三冠に。なかでも今回キャリア初となる悪役を体当たりで演じたジヨンのヒールっぷりはすさまじいので、ぜひ一度本編で体験してみてほしい。

『ザ・グローリー ～輝かしき復讐～』場面写真（イム・ジヨン）

「Netflix歴代TOP10」（TV／非英語）では現在第5位！

12月30日から配信がスタートした『ザ・グローリー ～輝かしき復讐～』は、配信当初からグローバル・日本とも数週にわたり上位をキープするも一旦はランク外へ。待望の新エピソードが追加された初週の集計（3月6日～3月12日）でグローバル・日本ともトップに返り咲き、連続ランクイン8週目となる今週の集計（4月24日～4月30日）でも視聴時間768万時間でグローバル（TV／非英語）第9位、日本（TV）第7位と圏内をキープ。トータルでは13週にわたりTOP10入りしているほか、配信開始から28日間の視聴時間を基に集計される「Netflix歴代TOP10」（TV／非英語）でも4億3,690万時間をマークして現在第5位に。（文：足立美由紀／ライター）

・ヨジョン（演：イ・ドヒョン）のキャラクタービジュアルなどその他の写真はこちら！

【Netflix歴代Top10（TV／非英語）】
1位『イカゲーム』
2位『ペーパー・ハウス: Part 5』
3位『ペーパー・ハウス: Part 4』
4位『今、私たちの学校は…』
5位『ザ・グローリー ～輝かしき復讐～』
6位『ペーパー・ハウス: Part 3』
7位『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』
8位『Caf? con aroma de mujer: Season 1』
9位『Lupin/ルパン: Part 1』
10位『エリート: シーズン 3』