“学園BL小説の金字塔”が新作映画で復活! 伝統の水色制服に胸アツ、青春BLの魅力が満載

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『タクミくんシリーズ 長い長い物語の始まりの朝。』
『タクミくんシリーズ 長い長い物語の始まりの朝。』
(C)2023 ごとうしのぶ/KADOKAWA・「タクミくんシリーズ」製作委員会
『タクミくんシリーズ 長い長い物語の始まりの朝。』
『タクミくんシリーズ 長い長い物語の始まりの朝。』
『タクミくんシリーズ 長い長い物語の始まりの朝。』

30年以上も愛される原作、2007年に初めて実写映画化

“学園BL小説の金字塔”と言われる名作BLを新シリーズ映画化した『タクミくんシリーズ 長い長い物語の始まりの朝。』(5月27日公開)をご紹介。

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原作は1992年に初めて刊行された著・ごとうしのぶ、イラスト・おおや和美による大ヒットBL小説『タクミくんシリーズ』。30年以上長きに渡って愛され続け、シリーズ累計発行部数は500万部を超える。昨今のBL実写化ブームに先駆けて2007年に初めて『そして春風にささやいて』が実写映画化されて熱狂的なファンを生み出し、全5作が劇場公開された。今回はキャストも一新した新シリーズの劇場版となる。

森下紫温と加藤大悟のW主演、若手俳優が勢揃い!

舞台は全寮制の男子校、祠堂学院。人に触れたり触れられることができない人間接触嫌悪症のタクミこと葉山託生は、学園の人気者で目立つ存在のギイこと崎義一に学園で出会う。2人を中心に彼らの学園での生活が描かれていく。

タクミ役には新人の森下紫温が抜擢され、初々しさと透明感ある好演を披露。ギイはミュージカル『刀剣乱舞』など2.5次元系で活躍する加藤大悟が演じ、映画初出演ながら堂々たる演技でスパダリを体現している。他にも中山咲月や植村颯太、高橋璃央、木津つばさなどなど若い世代から支持される注目株の若手俳優たちが多数共演しているのも見どころのひとつだ。

『タクミくんシリーズ 長い長い物語の始まりの朝。』

人間接触嫌悪症のタクミを守ろうとする王子様的なギイ

前シリーズから引き継がれた伝統カラーの水色の制服に身を包んだキャストを見るだけでも、『タクミくんシリーズ』ファンは胸に熱いものがこみあげてくるだろう。もちろん、新シリーズなので前シリーズを見ていなくても、原作を知らなくても楽しむことができる。

山の中の外界から閉ざされた全寮制の学園は、それだけで独特の古き良きギムナジウムものの雰囲気がある。ただでさえそんな閉塞的な空間の中、人間接触嫌悪症で生きづらそうなタクミには庇護欲がそそられる。そんなタクミを気にかけるギイは周りから一目置かれる存在。周囲から孤立している主人公を、包容力ある王子様が守ろうとする構図はみんな大好きな定番だ。しかも、タクミがツンデレでかわいいキャラなのも人気の設定。

『タクミくんシリーズ 長い長い物語の始まりの朝。』

学園BLの魅力が詰まった新シリーズ、もっと見たい!

そこに2人をかき回すタクミのライバルが現れたり、その彼を一途に思う大人なキャラもいたり、学園BLの美味しいところが本作には散りばめられている。この先もぜひとも見たいという気にさせてくれるから、続編を大いに期待したい。メインカプのタクミとギイのその後をもっともっと見てみたいし、サブカプも生まれそうな匂いがプンプンとしていて気になって仕方ない。どんどんシリーズ化されて、王道BLの世界でファンもBL好きも魅了してほしい。(文:牧島史佳/BLライター)

『タクミくんシリーズ 長い長い物語の始まりの朝。』は、2023年5月27日より全国順次公開中。

「タクミくんシリーズ 完全版1」

原作本「タクミくんシリーズ 完全版1」 (C)Shinobu Gotoh
原作:ごとうしのぶ 原作イラスト:おおや和美
文庫判/450ページ/968円(本体880円+税)/KADOKAWA

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