『スーパーマリオ』は100億円超えで『アナ雪2』上回る可能性
【興収レポート】5月公開作の1位は『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』。2年ぶりとなるカーアクション映画10作目。22年に及ぶシリーズは次回作の11作目で完結する。平和な暮らしを送るドミニク(ヴィン・ディーゼル)に迫るのは、新たな敵ダンテ(ジェイソン・モモア)。5作目『MEGA MAX』に登場したブラジルの麻薬王が彼の父親。ダンテは父親を目の前で殺され、ドミニクとファミリーに対する積年の恨みをはらすべく、周到な復讐を企てる。
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過去3作のオープニング3日間の興収と最終興収を見ると————
15年『SKY MISSION』7億3600万円、35.4億円
17年『ICE BREAK』8億6600万円、40.5億円
21年『ジェットブレイク』7億9600万円、36.7億円
『ファイヤーブースト』のオープニング3日間の興収は9億9200円。過去3作を上回っており、最終興収でも上回る可能性は十分だ。5月28日時点、公開後10日間で20.3億円をあげている。
2位は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』。ガーディアンズたちの前に、銀河を完璧な世界に作り変えようとする敵ハイ・エボリューショナリーが現れ、ロケットに命の危機が迫る。救う鍵はロケットの知られざる過去に隠されていた。最終興収は1作目が10.7億円、2作目が11.4億円。シリーズ完結編となる本作は5月28日時点で12.3億円。前2作を上回り、有終の美を飾っている。
3位は『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE』。2012年にテレビアニメ第1期を放送し、現在までにテレビシリーズ3期、劇場版5作を制作した『PSYCHO-PASS サイコパス』シリーズ。人間の心理状態や性格志向などが数値化され、管理される近未来社会を舞台に、公安局刑事課一係が様々な事件に立ち向かう。本作は、19年公開の劇場版「PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.3 恩讐の彼方に__」と同年放送のテレビアニメ第3期をつなぐエピソードを描く。
なお、『ザ・スーパーマリオブラザース・ムービー』は5月28日時点、公開後31日間で100.6億円。洋画アニメの大ヒット作『アナと雪の女王2』(19年、最終興収133.7億円)対比で121%。最終興収で『アナ雪2』を上回る可能性が高まっている。(文:相良智弘/フリーライター)
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[2023年5月公開作ランキング]
1位『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』20.3億円
2位『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』12.3億円
3位『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE』4.4億円
(ムビコレ調べ。5月28日時点)
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