昭和初期文学の最高峰を原作に、令和オリジナル脚本で映像化
井土紀州監督が谷崎潤一郎による昭和初期文学の最高峰を映像化した映画『卍』が、9月9日より公開されることが決定。本作よりメインビジュアル、予告編、場面写真を紹介する。
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本作は、幾度も映像化されてきた谷崎潤一郎の同名小説を原作とする、男女4人が交錯する卍がらみの愛憎劇。脚本家として瀬々敬久監督作品や山戸結希監督作『溺れるナイフ』(16年)『生きるとか死ぬとか父親とか』などを手掛け、監督としても活動する井土紀州が、新解釈のオリジナル脚本にて挑む。
若く美しい娘・光子(新藤まなみ)と出会った人妻・園子(小原徳子)。小悪魔のような光子に次第に魅了され、やがて園子は熱い同性愛関係に嵌まり込んでいく。さらに、妻との平穏な夫婦生活を望む園子の夫・孝太郎(大西信満)や、光子の彼氏を自称するエイジ(黒住尚生)らも女2人の関係にひきこまれ、破滅と背中合わせの激情に身を焦がし…。
光子役を務めるのは、昨年公開のいまおかしんじ監督作『遠くへ,もっと遠くへ』に主演し、大胆なベッドシーンに臨んだ新藤まなみ。本作では艶っぽい表情で男女共に魅了する光子を演じる。
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光子役の新藤は、「『卍』のお話をいただいた時、樋口可奈子さん主演のリメイク版を観ました。1964年の映画化から令和に至るまで幾度もリメイクされ、名だたる名女優たちが創り上げてきた卍という歴史のある作品での主演は、まずとにかく不安でした。ですが、脚本、監督共に定評のある井土監督と、幼少から業界で戦ってきた小原徳子さんの安心感に支えられてなんとか撮り終えることができました」とコメント。
相手役の女性・園子役には、『ちょっとかわいいアイアンメイデン』(14年)や『ジムノペディに乱れる』(16年)の小原徳子(旧芸名・木嶋のり子)。「新藤まなみさんは、不思議な魅力のある方だなと、初めてお会いした時に思いました。明るくて惹きつけられるのに、一度開けたら戻ってこられなくなりそうな未知の扉を持っている、まさに、“みっちゃん”だなと」と新藤の印象を語る。
2人の女性に翻弄される男たちを演じるのは、ベテラン俳優の大西信満と、映画『やまぶき』(22年)で注目を集めた若手俳優・黒住尚生。光子の母親役に仁科亜季子。お笑い芸人のぶっちゃあが友情出演している。
今回紹介するメインビジュアルは、人妻・園子と若く美しい光子が惹かれ合う、禁断の“卍がらみ”ビジュアル。小悪魔のような光子と、優しい夫がいながらも光子に惹かれる園子。やがて、ベッドの上で唇は重なり合い、互いの体を求め合うようになる。また、本予告編では、園子、光子、孝太郎、エイジによる男女4人の卍模様が描かれている。
映画『卍』は9月9日より全国順次公開。
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