じゃのめによるBL『黄昏アウトフォーカス』TVアニメ化決定、原作コミックの魅力とは?

#BL#コラム#じゃのめ#メタモルフォーゼの縁側#君のことだけ見ていたい#黄昏アウトフォーカス

『黄昏アウトフォーカス』
(C)じゃのめ・講談社/「黄昏アウトフォーカス」製作委員会
『黄昏アウトフォーカス』
『黄昏アウトフォーカス long take (1) 』
『黄昏アウトフォーカス』

『メタモルフォーゼの縁側』に登場するBLコミックを手掛けたのもじゃのめ

じゃのめによる人気BLコミック『黄昏アウトフォーカス』のTVアニメ化が決定し、筆者は原作が大好きなものだから楽しみで仕方ない。じゃのめと言えば『メタモルフォーゼの縁側』の劇中に出てくる、女子高生のうららと老婦人の雪を夢中にさせたBLコミック『君のことだけ見ていたい』を手掛けた漫画家だ。

BLで人生薔薇色!? 好きなものがあるって素晴らしい! 『メタモルフォーゼの縁側』

そのじゃのめによる『黄昏アウトフォーカス』はデジタルBL誌「ハニーミルク」にて連載中のシリーズ累計25万部(紙・電子合計)を記録する人気コミック。これまで4巻単行本が発売されていて、今月半ばには5巻目となる待望の新刊『黄昏アウトフォーカス long take (1) 』が発売されたばかりだ。

シリーズ第5作目『黄昏アウトフォーカス long take』1巻
(C)じゃのめ・講談社/「黄昏アウトフォーカス」製作委員会
シリーズ第5作目『黄昏アウトフォーカス long take』1巻
(C)じゃのめ・講談社/「黄昏アウトフォーカス」製作委員会

男子高校生たちの恋と青春!

同作は緑が丘高校映画部を舞台に、男子高校生たちの恋愛と青春を描いている。映画部に所属する2年生の真央は、不良っぽくて一匹狼の寿と寮で同室となって2年目を迎える。寿がゲイで彼氏がいる事を真央は口外しないこと、寿は真央を恋愛対象としないことなど、約束を決めてこれまで通りに仲良くやっていく。あるとき、映画部でBL作品を撮ることになり、不良でゲイで美形というまるで寿本人のようなキャラクターを寿に演じてもらうように、真央は頼むこととなってしまう…。

ピュアな真央、超セクシーな寿! そんな2人に胸キュン

真央はまっすぐでピュアで心根が優しくてとっても良い子。映画制作に対して目を輝かせて、真摯な姿勢で取り組んでいる。そんな彼は恋愛に関しても真面目で不器用だけど自分の気持ちに真正面から向き合っていて、ぐるぐる悩んでいるようすを見るとこちらの胸もギュッと痛くなるほど切なくなる。真央は何にでも一生懸命で、見ていると応援せずにはいられなくなってしまうのだ。

寿は大人びていて、学校の外に彼氏がいて寮を抜け出したりするけれど、実は繊細で彼も優しい気持ちの持ち主。映画出演に対して意外にも誠実に対応して、真央にもきちんと誠実だ。そして、なんといっても寿は超セクシーでカッコいい! ちょっと切ない過去を持っているけれど、それさえ色っぽい憂いに見えてくるほどで、彼のいろんな表情に心射抜かれてしまう。

じゃのめの美しい絵が魅力! アニメ化の声はドラマCDから続投!

じゃのめは絵もとても綺麗で、構図もドキッとさせられるものが多い。真央から見た一人称目線で捉えられた寿など、一度見たら脳裏に焼き付いて離れないぐらい印象的。アニメ化でもぜひアングルや構図にも気を配って、原作の良さを活かしてくれることを期待する。ちなみに声はドラマCDからの続投で、土屋真央役に松岡禎丞、大友寿役に内田雄馬が決定していてイメージ通りなので安心だ。

キラキラと眩しくて甘酸っぱくて、恋愛だけじゃなく部活に賭ける思いもキラキラしていて、青春がギュギュッと詰まっている『黄昏アウトフォーカス』。2人以外にも映画部の面々は個性的で魅力的で、スピンオフカップルも2組いて、どれも雰囲気が違っていてかわいらしい恋愛を見せてくれる。映画部の部員たちや真央や寿が動いて喋りだすところがアニメで見られるかと思うとワクワクする。今から早く見たくてたまらなくなる。原作コミックを何度も読み返して気持ちを高めながら放送を待つとしよう。(文:牧島史佳/BLライター)

『黄昏アウトフォーカス』シリーズ。第1作目『黄昏アウトフォーカス』/第2作目『残像スローモーション』/第3作目『黄昏アウトフォーカス overlap』/第4作目『宵々モノローグ』
(C)じゃのめ・講談社/「黄昏アウトフォーカス」製作委員会
『黄昏アウトフォーカス』シリーズ。第1作目『黄昏アウトフォーカス』/第2作目『残像スローモーション』/第3作目『黄昏アウトフォーカス overlap』/第4作目『宵々モノローグ』
(C)じゃのめ・講談社/「黄昏アウトフォーカス」製作委員会