早見和真の同名小説を廣原暁監督が映画化した青春ロードムービー『ポンチョに夜明けの風はらませて』。将来に希望を見出せないまま、ただ何となく日々を過ごしていた高校生たちの行くあてもない“高校最後の旅”を描いたこの映画の初日舞台挨拶が10月28日に新宿武蔵野館で行われ、太賀、中村蒼、矢本悠馬、佐津川愛美、廣原監督、早見和真(原作)が登壇した。
・『ポンチョに夜明けの風はらませて』初日舞台挨拶、その他の写真
印象に残っている撮影を聞かれた太賀は「最も過酷だったのは冬の海に入る撮影よりも『起きたら砂浜に埋められていた』シーンでした」と告白。台本上では犬が顔を舐めて起きる設定になっているそうだが、「犬がまったく舐めてくれず。顔にバターを塗って、犬待ちでした。ちょっとでもずれると被せている砂山が崩れるので、動けないんですよ。しかも、砂に海水が混ざってて、めちゃくちゃ寒い。でも、今はいい思い出です」と振り返った。
中村は「映画の後半のシーンの撮影の時、曇りだったので夕日を狙うため待っていたことです。その1カットのためだけに、じっくり時間をかけてカメラを構えている空気感がすごく贅沢で印象的でした」と回答。
矢本は「夜の砂浜でナース服の太賀を花火で追いかけるシーンです。僕と中村くんのエス心に火がついて、太賀を本気で追いかけて、太賀が本気で逃げるという事故映像になってます(笑)」と話すと、太賀は「ナース服とタイツの間の絶対領域めがけて、すごいスピードで追いかけてくる2人のニヤニヤ顔が忘れられない(笑)。悪魔にしか見えなかった」と述懐。
これに太賀は「本当にどいつもこいつもって感じですが(笑)」とぼやくと、佐津川は「太賀くんがずっと真面目に芝居を考えていて、私たちが楽しむ」と太賀を持ち上げ、矢本は「おもちゃですね」とツッコミ。佐津川が「愛されキャラです(笑)」と続け、笑いを誘っていた。
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