哲学的とも思える素直な言葉にハッとさせられる! 人生の素晴らしさを教えてくれる子どもたちの眼差し

#オススメ映画

『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス』
(C)2017 Broad Green Pictures LLC
『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス』
(C)2017 Broad Green Pictures LLC
『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス』
(C)2017 Broad Green Pictures LLC
『子どもが教えてくれたこと』
(c)Incognita Films-TF1 Droits Audiovisuels
『インクレディブル・ファミリー』
(C)2018 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
『ペンギン・ハイウェイ』
 2018 森見登美彦・KADOKAWA/「ペンギン・ハイウェイ」製作委員会

【独女のお勧め 2018年夏映画】前編「ため息モノのゴージャスさ! 格好良すぎる女たちに心を奪われる!」より続く

【独女のお勧め 2018年夏休み映画】オススメ10選!/後編
あのイクメンパパにも共感!

【生き方を振り返るなら……】

映画のなかでも、真実に迫るドキュメンタリーからは学ぶものも多いですが、そのなかでも不朽の名作が18年ぶりに続編を発表。それが『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス』です。音楽ドキュメンタリーとしては異例ともいえる社会現象を巻き起こした前作『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』ですが、まさに世代だという独女も多いはず。今回は、これまで使われなかった秘蔵映像からメンバーたちの知られざる人生、そして現在の様子までを知ることができるファン必見の注目作。人生の先輩たちが自らの道を究めるまでどのような道のりを歩んできたのか。そして、生涯現役でいることの素晴らしさと彼らの奏でる音楽には魂を揺さぶられます。燃えるような暑さの夏にぴったりなラテン音楽に身を任せてみては?

とはいえ、生きることの素晴らしさと人生の教訓を教えてくれるのは、先輩だけではありません。『子どもが教えてくれたこと』は、病を抱えながらも懸命に生きる子どもたちから数多くのことを学ぶことができる作品です。「難病」「子ども」というキーワードに躊躇してしまう人もいるかもしれませんが、本作はお涙頂戴映画とは一線を画しており、子どもたちの前向きに生きる姿に勇気と笑顔をもらえる感動ドキュメンタリーとなっています。哲学的とも思える子どもたちのまっすぐな言葉には、大人の方がハッとさせられるものばかり。いまという瞬間を生きる大切さに気付かされ、休み明けからの日々の過ごし方にも大きな影響を与えるはずです。

【大人も楽しめるアニメを見たいなら……】

子どもの頃の夏休み映画といえばアニメだったという人でも、大人になるとどの作品を見ればいいのか悩んでしまうという人もいるのでは? そこでご紹介するのは、子どもだけでなく大人も大満足できるアニメ『インクレディブル・ファミリー』。ピクサー・アニメーション・スタジオの記念すべき長編20作目の作品です。今回はまるで現代社会を象徴するかのように、働く妻とイクメンとして家庭を支える夫というストーリー展開も女性が楽しめる要素のひとつ。家族の絆に感動するのはもちろん、最初から最後までドキドキハラハラが止まらない圧倒的な映像も見逃せない作品です。

そして最後は、邦画界から『ペンギン・ハイウェイ』(8月17日より公開)に注目。本作は、「夜は短し歩けよ乙女」などで人気の森見登美彦が原作のアニメ作品です。声優陣には、蒼井優や西島秀俊、竹中直人といった豪華キャストも揃っていますが、宇多田ヒカルが主題歌を務めていることも大きな話題に。突如街に出現したペンギンの謎を解くことで成長していく少年のひと夏が描かれていますが、子ども時代をふと思い出させてくれるような大人でも楽しめる夏らしいさわやかな1本です。

以上、夏休みに見たいオススメの映画10選をご紹介しました。厳しい暑さと仕事に追われてばかりいると、心も体も熱中症気味になってしまうもの。そんなときこそ、気分に合わせた映画体験で“栄養補給”してみては?(文:志村昌美/ライター)

志村昌美(しむら・まさみ)
映画宣伝マンとして洋画や邦画の宣伝に携わったのち、ライターに転向し、現在は映画紹介やインタビューなどを中心に執筆。イタリアとイギリスへの留学経験を経て、日・英・伊・仏のマルチリンガルを目指すべく日々精進中。ハリウッドの大作よりも、ヨーロッパ系の小規模な作品の方が気になりがち。

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