伊能忠敬にまつわる意外な真実! その裏に隠れた熱いドラマに注目!
【Netflix TOP10】Netflixがオリジナル作品やライセンス作品を対象に視聴時間で人気作品をランキングする「Netflix TOP10」。今回「ムビコレ」では、2週連続ランクインしている『大河への道』(英題:Dreaming of the Meridian Arc)をピックアップ。伊能忠敬による日本初の日本地図制作にまつわる意外な真実と、その裏に隠れた熱いドラマを描いた感動作だ。
・北野武監督『首』は不謹慎で怜悧な快作、衆道も絡む愛憎と名誉と権力のパワーゲーム
千葉県・香取市役所に務める総務課の池本保治は、観光誘致の苦肉の策として、郷土の偉人・伊能忠敬を大河ドラマの題材として取り上げてもらうことを思いつく。乗り気になった知事により直々に指揮を執るよう任命されたことで具体化へと動き始めるが、大物脚本家の加藤浩造は書くのを拒絶。加藤を何とか説き伏せ、部下の木下を伴い3人でシナリオハンティングを開始する。しかし忠敬の膨大な資料を調べていた加藤により、実は地図が完成する3年前に忠敬が死去していたという驚愕の事実が知らされる。
立川志の輔による創作落語が原作
伊能忠敬は日本初の実測地図「大日本沿海輿地全図」を制作した人物として知られている。しかし実際は完成前に亡くなり、その後の地図制作は忠敬の孫の忠誨と弟子たちによって引き継がれた。立川志の輔による創作落語『伊能忠敬物語 -大河への道-』を原作とする本作では、伊能忠敬で観光誘致をもくろむ市役所職員らが奮闘する令和パートと、忠敬の死をひた隠しにしながら弟子たちが地図の完成へと尽力する江戸パートの2つの時代で展開していく。
令和パートで笑い、江戸パートで感動
令和パートでは、池本たちがお役所仕事のノリでドラマ制作を進めていく姿がコミカルに映しだされ、笑いを誘う。一方、江戸パートでは幕府を欺いたことで命の危険にさらされながらも、現代のような測量機械がない時代に精密な実測図を作り上げていく制作スタッフたちの途方もない努力と献身が語られ、その壮大かつ崇高な志に感動させられる。
池本を演じたのは『嘘八百』シリーズが好調な中井貴一、池本と共に大河プロジェクトに携わる部下の木下を松山ケンイチが扮しているほか、北川景子、岸井ゆきの、和田正人、橋爪功らが集結して令和&江戸パートの2役で出演。上下関係を微妙にリンクさせながら世界観にあわせて演じ分けているので、感動秘話を楽しみつつ見比べてみてほしい。
日本(映画)で2週連続TOP10入り
先週の集計(11月6日~11月12日)でNetflix日本TOP10の第3位に飛び込んだ『大河への道』は、今週の集計(11月13日~11月19日)でも第8位に踏みとどまり、2週連続でのTOP10入りに。(文:足立美由紀/ライター)
【Netflix日本Top10(映画)/11月13日~11月19日】
1位『クレイジークルーズ』
2位『ザ・キラー』
3位『リッチー・リッチ』
4位『毒戦』
5位『22年目の告白 -私が殺人犯です-』
6位『ハウ』
7位『ヴォルーズ』
8位『大河への道』
9位『MONDAYS このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』
10位『ヘルドッグス』
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