綾野剛×松田龍平で芥川賞受賞作「影裏(えいり)」(文藝春秋)が映画化されることがわかった。『るろうに剣心』シリーズなどのヒットメイカー、大友啓史監督がメガホンをとる。
原作「影裏」は、2017年に文學界新人賞を受賞し、同年、第157回芥川賞にも輝いた沼田真佑による作品。高い技巧と繊細で美しい文章の交差で文壇を驚愕させ、人間の心の裏側や、現代社会における繊細なテーマを描いた純文学の傑作だ。
綾野が演じるのは、主人公の今野役。会社の転勤で移り住んだ岩手で同僚の日浅(松田)と出会う。慣れない地でただ1人、日浅に心を許していく今野。2人で酒を酌み交わし、2人で釣りをする、まるで遅れてやってきたかのような成熟した青春の日々に、今野は言いようのない心地よさを感じていた。しかし、日浅は突然、今野にひと言も告げずに会社を辞めてしまう。しばらくして再会をするものの、一度生まれた距離は埋まらず、2人は会わないまま時が過ぎていく。そんな中、実は日浅が行方不明になっていることを耳にする今野。日浅を探そうとその足跡を辿るうちに、彼の周囲の人々の話から、今野は日浅の数々の影の顔、裏の顔を知ってしまう。はたして、ともに時を過ごしたあの男の“本当”はどこにあるのか?
撮影は今年の7月と8月に原作の舞台でもある岩手県でオールロケで行われた。猛暑の中、綾野と松田と大友監督、そしてスタッフが一丸となり、繊細かつドラマティックな数々のシーンを撮影。撮影が進む中、台本にも日々改良が加えられ、「監督とスタッフと心の壁を探す日々だった」と綾野が振り返るように、厳しくも充実した撮影が行われたという。
松田は「大友組のもと、『影裏』で日浅を演じました。表があればもちろん裏もあって。大抵の人は裏は見せないもので。人によっては裏表なんてものは大して差がないのかもしれませんが。まだワンシーンだけ撮影が残っていて、終わってないのですが、どんな映画になるのか、とても楽しみです」と述べている。
『影裏』は2020年に全国公開となる。
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