太宰治の遺作である同名小説を、小栗旬主演×蜷川実花監督で映画化することが発表されている『人間失格』。この作品で太宰を愛した3人の女たちを、宮沢りえ、沢尻エリカ、二階堂ふみの豪華3女優が演じることが新たに発表された。
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「走れメロス」や「斜陽」など、多くのベストセラー作品を生み出した太宰は、正妻と2人の愛人という3人の女性と並行して関係を持ち自堕落な生活を送った果てに、愛人と川に身を投げる。この大スターのトップスキャンダルは、当時センセーショナルな事件として注目を集めたが、その裏に隠された彼の“本当の人生”と、彼をめぐる“3人の女との恋と愛”の物語をは誰も知ることがなかった。
今回は、そんな太宰が記した「人間失格」という原作の映画化ではなく、その誕生秘話を太宰自身と彼を愛した3人の女たちの目線から、事実をもとにフィクションとして初めて映画化。映画『さくらん』『ヘルタースケルター』の蜷川がメガホンをとり、主人公・太宰治役を小栗が演じる。
新たに発表となった宮沢が演じるのは、太宰の正妻・津島美知子役。2人の子どもを育て3人目を身ごもりながら、奔放な夫を支えて家庭を守り作家の妻の鑑と称される、芯が強く凛とした包容力あふれる女性役だ。
沢尻が扮するのは、太宰の愛人で弟子でもある作家・太田静子役。太宰から才能を認められ、彼の創作のために自分の日記を提供し、妻があることを知りながら彼の子どもがほしいと願う、一途で天真爛漫な資産家の娘という役どころだ。
二階堂が演じるのは、太宰の愛人で最後の女・山崎富栄役。戦地から戻らない夫を待ちながら美容師として真面目に働いていたが、太宰と恋に堕ち、ともに死にたいと思いつめてゆく若き未亡人役に体当たりで扮する。
本作出演に宮沢は「いつか、いつかと話していたミカさんとの作品作りが実現してとても嬉しいです。映画の中の世界とはいえ太宰治の妻として生きる時間はとてもエネルギーを必要とする時間でしたが、役を生きることに誠実な小栗さんと子供の役である素晴らしい3人の存在、才能あるスタッフが、太宰治の妻として母としての息吹を与えてくれたような気がします」。
二階堂は「とうとうこの作品に出会ってしまいました。美しく儚い、そんな夢を見ていたような現場でした。小栗さん演じる修治さん(太宰治の本名)は、私が何処かで求めていた “太宰治” のような気がします。きっと見る人それぞれの中にある “太宰治” に会える作品だと思います。実花さん、しあわせでした」と述べている。
『人間失格』は9月13日より全国公開となる。
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