大泉洋、長尾謙杜を“独特な表現”で絶賛?「最初なんて長尾くんって分からないくらい汚いんだけど…」/『室町無頼』製作発表会見
長尾謙杜、初日から“素振り500 本”やらされ泣きそうに…!?
垣根涼介の同名時代小説を原作とするエンタメ全開のアクション巨編『室町無頼』の製作発表会見が開催され、主演の大泉洋をはじめ、長尾謙杜、松本若菜、北村一輝、柄本明、堤真一、そして監督・脚本を務めた入江悠の7名が登壇した。
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主演の大泉が演じるのは、己の腕と才覚だけで混沌の世を泳ぎ、密かに倒幕と世直しの野望を抱く無頼漢で剣の達人・蓮田兵衛。共演の堤が演じるのは、幕府から京の治安維持と取り締まりを任される悪党一味の首領で兵衛とは腐れ縁でもある骨川道賢。長尾が演じるのは、天涯孤独の身で、自己流の棒術で生計を立てた極貧生活を送るも兵衛に出会い行動を共にする才蔵。
北村が演じるのは、困窮している民を横目に贅沢な暮らしを送る有力大名の名和好臣。柄本が演じるのは、一見ヨボヨボだが、棒術の達人で兵衛と才蔵の師匠の唐崎の老人。そして、松本が演じるのは、かつては道賢、今は兵衛の想い人である高級遊女の芳王子。
主演の大泉は、「室町時代というのは戦国時代の直前です。映画史の中で言いますと、戦国時代が多いですけど、応仁の乱の直前の時代というのは、荒廃したカオスな時代だったんだろうなと思います。『室町無頼』というタイトルを聞いた時には何が起こるか分からない映画なんだろうな、とワクワクしましたね」と作品の舞台を紹介。
自身の演じる役柄については、「演じさせていただいた蓮田兵衛という人物は史実でも1行だけ名前が出てくる男ではございますが、この蓮田兵衛を中心に時代を変えていこうと思った人々の熱い物語でございます。素晴らしい映画が完成して、これから見ていただくのが楽しみです」と語った。
長尾は「素敵な場で皆さんと登壇できてすごい幸せです。才蔵を演じさせていただいて、僕は映画でアクションなど沢山の新しいことに挑戦しました。大泉さん演じる兵衛殿にたくさん磨きをかけてもらいました。そして、人としても成長できた映画だなと感じております。素晴らしい作品になっていると思いますので、皆さん楽しみにしていてください」と自信をのぞかせた。
大泉は脚本について、「脚本を読んでみても痛快で、室町時代ではありますが、どの時代も同じような気もしています。現代と室町時代は違いますけれど、どこかに閉塞感を感じたり、違和感を覚えたりっていう時代というのは現代にも通ずる」と感想を述べ、「読み終わったときの痛快さ、気持ちよさみたいなものは大きかったんですけど、脚本のト書きを読むと、『どうやって撮るの?』ってスケールが凄いから。もう少しCGでやればいいのに、人力でやってて。今の時代で言うと贅沢なやり方ですよね。もうちょっと工夫ないのかと思うくらい(笑)」と笑いを誘った。
また、殺陣について大泉は、「舞台で殺陣をしたりするけど、ここまではなかった。だから去年の夏はずっと稽古してましたね。もう50歳ですから、『久しぶりにアクションをやるので教えてください』って言うと、アクションの先生が体育会系の方で、初日から素振りで100回振らされましたね。このままいくと初日から大怪我しそうだったので『100本辞めてください』ってじわじわ減らしましたよ(笑)。クランクインから殺陣だったんですよ。初日の立ち回りが終わった後にアクションの先生泣いてましたよ「『いや、感動したな! 大泉さん頑張ってくれました!』って(笑)」とハードな稽古に挑んだことを明かした。
長尾も「初めてのアクションだったので、驚きが大きかったです。マネージャーさんからお話しを貰って、刀を振る時代劇なのかなと思っていたんですけど、台本を読んでみて、時代設定にも驚きましたけど、刀じゃくなて棒なんだ!って驚きました。僕も大泉さんと同じように、アクションの先生に『初日はまず100本振ろうか!』っていうところを、棒術だったので色んな振り方があって、500本ぐらいに増やされて泣きそうになりながらやりました(笑)。あの方がいたからこそ完成しましたよね。大泉さんもカメラが回るとカッコいい感じになって、座長としての雰囲気を作ってくださったりして楽しめました!」と稽古の厳しさを語った。
それに対し大泉は、「長尾くんのアクション本当にすごいです。この映画はほとんど長尾くんの成長の物語なんですよ。東映は大泉さんの映画って言うけど、長尾君の映画ですよ! 実際そうじゃない!? 俺はそう思っているよ。途中から腹立ってきてね(笑)。最初なんて長尾くんって分からないくらい汚いんだけど、どんどんカッコよくなってきて」と独特の表現で長尾を絶賛した。
そして最後に大泉が、「『室町無頼』という映画で、近年ここまでのスケールで撮られている映画はそうないかと思います。蓮田兵衛もそうですが、ここで描かれている人々が皆、本当に必死に時代を変えようとした人物ばかりです。男たちはカッコよくて、女性たちは美しくて、どこか今の時代にも通ずる映画になっていると思います。完成しましたらぜひ見ていただいて、何か自分でもアクションを起こしたくなる映画です。どうか映画『室町無頼』をよろしくお願いいたします」とアピールし、製作発表会見を締めくくった。
『室町無頼』は2025年1月17日より劇場公開。
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