アラン・ドロンの自宅から72丁の銃器と弾薬3000発以上が押収される 娘アヌーシュカは「最悪なのは…」と告白?
対立するドロンの子どもたちの新たな火種に?
今年に入って、家族間の泥沼の争いが続くアラン・ドロンの自宅から72丁の銃器と3000発以上の弾薬が押収された。
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フランスのロワレ県のモンタルジ検察局は27日(現地時間)、ドロンが無許可で所有していた72丁の銃器を押収したと発表した。 88歳で重病を患っているドロンは現在、治療のため司法保護下に置かれている。
捜査官が発見したのは、Aカテゴリー(特定の銃器や戦争物資)とBカテゴリー(スポーツ射撃や職業上の危険の際に使用する武器)を含む72種類の武器と、3000発以上の弾薬だ。
銃器愛好家でコレクターでもあるドロンは敷地内に射撃場もあるドロンは、2014年にコレクション76丁をオークションに出品、売却した。その中にはハリウッド・スターのスティーブ・マックイーンから贈られたウィンチェスター(代表作のTVシリーズ『拳銃無宿』(58〜61年 )で使用)や三船敏郎らと共演した映画『レッド・サン』(71年)で使用したリボルバーも含まれている。だが、検察の発表によるとドロンは「銃器所持の許可を得ていない」という。
今回の捜索は、アラン・ドロンの法律代理人がロワレ県ドゥシーの邸宅を訪れた際に武器所持を発見したことを受けて行われ、武器の違法保管、カテゴリーA、B、Cの武器の違法入手と所持に関する捜査が開始された。
今年1月になり、ドロンの健康状態や介護をめぐって息子のアントニーとアラン=ファビアン、娘のアヌーシュカの対立が明らかになり、3人はSNSやメディアを介して激しく争っている。これを受けて、ドロン本人は医療支援の目的で裁判所の保護下に置かれている。
ドロンは兼ねてから、ドゥシーを終の住処にしたいと語っていたが、その地に武器があったという事実は、兄姉の争いの新たな火種となった。
一方、父親を自分の拠点のスイスに連れて行こうとしていたアヌーシュカは、女性誌「ELLE」で「最悪なのは、アントニーとアラン=ファビアンは私が銃を嫌っているのを知っていながら、武装して家の中を歩き回っていることです」と語った。コレクションについて「父の趣味で、別の時代の男らしさ」と理解を示しつつ「私の兄弟は西部開拓時代にいるつもりなのです」と指摘している。
すると長兄アントニーはインスタグラムで「銃器について話そう」と応戦。「この夏、君はお気に入りの人物、元GIGN(国家憲兵隊治安介入部隊)でドゥシーの警備責任者とグロックを撃って過ごしていた。それから“パパの思い出に”と銃をジュネーブに持ち帰った。武器を忌み嫌う人にしては、君はとても勇敢で“才能がある”ように見えた」と当てこすり、「僕について言えば、銃を持ち歩くのをやめて随分経つ」と付け加え、不動産の名義をめぐる内情についても綴り、独断で父をスイスに連れて行こうとしたことを改めて非難した。
アヌーシュカの弁護士フランク・ベルトンはAFPのインタビューに「アヌーシュカはさまざまな理由から、武器が敷地から消えたことに安堵している」「アヌーシュカは父親が銃を所持していることも、銃が好きなことも知っていました。しかし、これほど多くの武器があとは想像もできなかったようです」とコメントした。
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