シャロン・ストーンの“足組み替えシーン”に騒然となった『氷の微笑』
3月10日はシャロン・ストーンの66回目の誕生日だ。それなりに年齢は重ねたものの、いまだに抜群のスタイルも美貌も健在で、非常にいい歳の取り方をしていると思う。彼女を一躍スターダムに押し上げた出世作といえば、言うまでもなく1992年に劇場公開された映画『氷の微笑』である。90年代を代表する「エロい映画」といえる本作は、一体何がそんなにエロくてすごかったのか。女性目線で紐解いてみたい。
・半裸で籐椅子に座る淫婦に色めき立った記憶が蘇る、エロいのにお洒落なあの名画!
白のミニ丈のワンピースを着たシャロンが取調室で足を組み替える「見えそうで見えない」あのシーンは、大いに話題となった。その前の全裸の着替えシーンを見ている観客はシャロンが下着を付けていないことを知っているだけに、余計“スカートの中身”が気になって仕方なかったわけだ。『氷の微笑』はサスペンスだが、濃厚なセックスシーンが印象的な映画としても知られている。それまで女優としてのキャリアはあまりパッとしなかったモデル出身のシャロンは、「この映画がダメなら女優をやめよう」と思って『氷の微笑』の撮影に臨んだと当時のインタビュー記事か何かで読んだが、女優生命をかけた捨て身の体当たり演技の賜物か、マイケル・ダグラスとのエロティックなセックスシーンは今見返しても見応え十分で全く色褪せていない。
謎の金髪美女が騎乗位で相手の男をメッタ刺し!
映画は冒頭から官能的なシーンで幕を開ける。鏡張りの天井に映し出された、裸で絡み合う男女の姿がなんともなまめかしい。謎の金髪女性とのちに殺人事件の被害者となる元ロックスターのセックスシーンである。女は騎乗位になりながら男の手首をスカーフでベッドに縛り付けると、いきなりアイスピックで男をメッタ刺しにしてしまう。この金髪美女がシャロンではないかと疑われ、先述の取り調べを受けることになるのだ。明らかに疑わしいのに全く悪びれる様子もなく思わせぶりな媚態すら見せる美女に、刑事役のマイケル・ダグラスはどんどん惹きつけられていく。今にもキスしそうなほどお互いの顔が近づいても“未遂”に終わるようなシーンにじらされながら、観客は2人が一線を越えるのを今か今かと期待しながらお預け状態で見るよう上手く仕組まれている。
シャロンの危険な魅力に刑事も降参
ある日ナイトクラブで踊りながら遂に2人は唇を重ね、その夜一線を越える。マイケル・ダグラスは裸のシャロンをやさしくベッドに押し倒すと、胸に顔をうずめて舌で愛撫を始める。その快感に思わずのけぞるシャロンの身体がなんともなまめかしく美しい。今度はシャロンが上になってマイケルに愛撫のお返し。お互いが上になったり下になったりしながら2人のボルテージは徐々に上がって、行為の激しさが増していく。思わずマイケルの背中に爪を立てるシャロン。そしてマイケルの背中には生々しいひっかき傷ができる。再びシャロンが上になると、冒頭の殺人犯のようにマイケルの手首をスカーフでベッドに縛り付け、騎乗位で激しく突いて絶頂を迎えて果てるのであった。非常に官能的なセックスシーンである。そしてとにかくシャロンが美しく艶っぽい。
作品のラストも2人のセックスシーンだが、ここでは観客にある「疑念」を抱かせつつ物語は幕を閉じる。サスペンスとしてはなんだかスッキリしない終わり方だが、若き日のシャロン・ストーンの輝くばかりの美貌と美しくエロティックなセックスシーンは必見だ。(文:春蘭/ライター)
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