照屋年之(ガレッジセール・ゴリ)監督の長編第2作目となる『洗骨』が、トロント日本映画祭にて最優秀作品賞を受賞したことがわかった。
『洗骨』は1月18日に沖縄県4館で先行公開され、『ボヘミアン・ラプソディ』や『マスカレード・ホテル』といった話題作を抑え6週連続で県内週末観客動員1位を記録。現在は沖縄県で公開22週目に突入し、観客動員6万4000人を突破するなど、県民の約20人に1人が見ているロングラン作品だ。
また、昨年の沖縄国際映画祭を皮切りに、モスクワ国際映画祭、上海国際映画祭、ハワイ映画祭、済州映画祭で上映され、昨年8月、ニューヨークで開催された第12回JAPAN CUTS(ジャパン・カッツ)では観客賞を受賞。今年もアムステルダムで開催された第12回シネマジア映画祭で審査員特別賞を受賞している。
そんな本作が、今回、カナダ・トロントで開催されている第8回トロント日本映画祭で上映され最優秀作品賞に選出された。トロント日本映画祭は、日本で観客や映画評論家に好評を得た作品や、海外映画祭や国内の映画賞受賞作などを上映する。今年は『半世界』『こんな夜更けにバナナかよ』『食べる女』『あの日のオルガン』『孤独の血』『人魚の眠る家』『散り椿』『七つの会議』『翔んで埼玉』『居眠り磐音』など、30本弱の作品が上映されている。
今回の受賞を受け、照屋年之(ゴリ)監督は「言葉、文化は違っても人って変わらないんだなぁ〜と思いました。同じ所で泣き、同じ所で笑い、家族を悩み、家族を頼る。こんな小さな粟国島のこんな小さな風習。見過ごすのは簡単だが、共通するのは世界共通の人間関係。トロントの感じ方に最初は緊張しましたが、無駄な心配。死者を悲しむ、死者を見送る、死者と決別する。どの国も同じ感情を抱く。そして驚きよりも、同じだった事に嬉しさを覚える。世界は狭い。みんな地球人」とのコメントを寄せている。
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