亀梨和也が死刑囚役で新境地を開いた『正体』がNetflix TOP10で第1位!

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『正体』
今週のNetflix TOP10(日本/TV)1位『正体』

『事故物件 恐い間取り』の中田監督と再タッグを組んだサスペンス

【Netflix TOP10】Netflixがオリジナル作品やライセンス作品を対象に、視聴時間で人気作品をランキングする「Netflix TOP10」。今回「ムビコレ」がピックアップするのは、2022年にWOWOWで放送された連続ドラマW『正体』(英題:Truth)。主演・亀梨和也×監督・中田秀夫の『事故物件 恐い間取り』コンビが再びタッグを組んだ、手に汗握るサスペンスドラマだ。

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ある夫婦を刺殺して死刑判決を受けていた鏑木慶一(亀梨)は移送中に脱獄し、“遠藤”と名乗って土木作業員として働き始める。法律や労務について学んだ鏑木は、現場で怪我をした同僚のために雇い先の企業から補償金を得ることに成功するが、そんな折、テレビで彼が指名手配されていることが報道され…。

姿も名も変えて逃走! 一皮むけた亀梨の演技に心奪われる

原作は、デビュー作「悪い夏」が第37回横溝正史ミステリ大賞優秀賞を受賞した染井為人による傑作サスペンス小説。主人公の鏑木を演じた亀梨は、土木作業員の“遠藤”、フリーランスライターの“那須”、新興宗教団体のボランティアをする“久間”、介護福祉施設で働く“桜井”と、次々と名や姿を変えて逃走劇を繰り広げる。金髪になったり、一重メイクを施したりと、設定ごとにガラっと変わる亀梨の変幻自在ぶりが楽しい。そして役者として一皮むけた彼がふとした瞬間に滲ませる苦悩や焦りの演技には心奪われ、いつの間にか物語に夢中にさせられてしまうだろう。

しかしその一方で犯罪ドラマのカタルシスという意味では、肩透かしをくらった印象だ。描きたかったのはまさにタイトルの通り“正体”であり、法廷劇ではないという一言に尽きるのだろうが、最終話までのプロセスを伴走してきた一視聴者としてはやや残念…。とはいえ脇を固める黒木瞳、市原隼人、貫地谷しほり、堀田真由、上川隆也ら実力派俳優陣が演じた鏑木に関わる人々と織りなす人間ドラマの見ごたえはバッチリなので、この機会にぜひ観て、感動してほしい。

配信2週目にしてNetflix 日本TOP10の第1位に!

3月31日(日)から配信が開始された『正体』は、カウントが1日分ながら日本(TV)の配信初週の集計(3月25日~3月31日)で第10位に食い込み、配信2週目の集計(4月1日~4月7日)で第1位に躍り出た。(文:足立美由紀/ライター)

【Netflix日本Top10(TV)/4月1日~4月7日】
1位『正体』
2位『とんでもスキルで異世界放浪メシ』
3位『涙の女王』
4位『マッシュル-MASHLE- 神覚者候補選抜試験編』
5位『寄生獣 -ザ・グレイ-』
6位『不適切にもほどがある!』
7位『キングダム』
8位『俺だけレベルアップな件』
9位『三体』
10位『マッシュル -MASHLE-』