草彅剛、囲碁に興味が持てず「先生が“え?”って感じになっていたけれど…」『碁盤斬り』撮影エピソードをぶっちゃけトーク

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『碁盤斬り』
(C)2024「碁盤斬り」製作委員会
『碁盤斬り』
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現場では“座らない”草彅剛、その理由は「5秒で眠くなっちゃう(笑)」

草彅剛が主演する映画『碁盤斬り』の完成披露先行上映会が行われ、草彅をはじめ、清原果耶、中川大志、奥野瑛太、音尾琢真、市村正親、斎藤工、小泉今日子、國村隼、白石和彌監督が登壇。撮影中のエピソードなどについてトークが展開され、大盛り上がりの舞台挨拶となった。

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寡黙な武士・柳田格之進を演じた草彅は、舞台挨拶冒頭から満面の笑みを浮かべ、充実感を漂わせる。撮影以来となる共演者との再会をよろこび、「みんなのグルーヴがすごくいい!」とニッコリ。自分の持っているものすべてを出し切れたと話した草彅は、「幸せな環境で映画が撮れました」と報告し、大きな拍手を浴びていた。撮影現場は作品に関わるすべての人、職人のこだわりが詰まっていたとし「みなさんのおかげで(格之進を)ちゃんと演じられました。代表作になったと思います!」と役を演じ切ったと胸を張っていた。

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格之進の娘・お絹役の清原は、「現場で草彅さんを見かけるたびに、“父上”という気持ちになって。格之進として佇んでいらっしゃって、とても支えられました」と感謝。父・草彅の背中を「追いかけられたらいいな、支えられたらいいなという思いで見つめていました。草彅さんのおかげでお絹ちゃんとしていることができたと思います」との清原の言葉に、草彅は「その言葉、一生大事にします! 忘れません」と返し、父娘のほっこりトークで和ませた。

撮影現場で印象的だったのは座らない草彅の姿と明かした音尾は、「神経が研ぎ澄まされているのでしょうか。本番に合わせてググッとフィットしていくために、研ぎ澄まさせている姿を見ていました。今日は現場と違ってかなりふわっとしています」と撮影中とイベントでの草彅のギャップを指摘。

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音尾のコメントに「ありがとうございます、高倉剛です」と撮影現場で座らないことで有名だった高倉健になぞらえ、キリッとした表情を見せ笑いを誘った草彅は、座らない理由について「5秒で眠くなっちゃう(笑)。みんなよく眠くならないよね。僕は夜10時には寝るけれど、座ると眠くなっちゃうんだよね」とマイペーストークを展開し、会場を笑い声でいっぱいにした。

すべてのキャストと絡みがあった草彅は、撮影中のエピソードを次々と披露。音尾については「ずっと写真ばっかり撮っているカメラ小僧」とニヤリ。「この話でいいの?」と確認しつつ、カメラトークは止まらず、中川に至っては音尾にすすめられたカメラを購入したことも明かされた。

草彅はそれほど囲碁には興味が持てなかったようで、「囲碁を打つところだけ教えてくださいって先生にお願いしました(笑)」と照れ笑い。「先生が“え?”って感じになっていたけれど、中川くんと清原さんが熱心に(先生に)囲碁のルールを質問してくれたのでよかったと思います」と安堵。

國村との共演シーンを振り返ると、「春のシーンだったけれど、実はすごく寒くて。映像では綺麗に映っているけれど本当は寒いんです!」と草彅が撮影時の裏話を暴露。國村が「きっと寒かったんやろうな、って思いながら見てください」と舞台挨拶後に鑑賞予定の観客に呼びかけると、草彅は「僕(格之進)と國村さん(源兵衛)のラブストーリーにも注目してください!」と本作のおすすめポイントを伝えた。

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格之進と因縁のある武士・柴田兵庫役の斎藤については、「ずっとかっこいい!」と大絶賛の草彅。「佇んでいるだけですごくクール。なんでいつもそんなにかっこいいんだ、チクショー!という気持ちを込めました」と対峙シーンへの意気込みを解説し笑わせた。

町の親分・長兵衛役の市村については「すごく気遣ってくれる大先輩」と感謝した草彅。「いつも元気ですごい。役者として見習いたいので、健康法を教えてくださいと訊いたら、親が元気なので、と言われて(笑)。遺伝だからって。元も子もない!」と大先輩からのアドバイスを期待したが、まさかの回答があったことも明かし、笑い飛ばしていた。

彦根藩の藩士・梶木左門役の奥野については「ずっと途方に暮れていた」と撮影現場での様子をレポートした草彅。共演者全員との撮影を振り返り「僕はみんなと交流があったので!」と一緒のシーンがなく、今日が初めての顔合わせとなるキャストへの気配りで、いろいろなエピソードを公開したと説明していた。

草彅とは29年ぶりの共演となった小泉は、「まだ剛くんが20代前半だった頃。少年っぽさが淡く残っていた時にテレビドラマで共演して。放送が始まって剛くんのキャラクターが人気になって、出番が増えていき、キャラクターが大きくなっていったのを覚えています」としみじみ。

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「当時から演じることを楽しんでいたし、すごく素敵でした。久しぶりにお芝居を一緒にしたけれど、背中が素敵で。主役としてすべてを背負って引き受けている姿に感動しました。この背中の役に立ちたいと思いながら、お庚という役を一生懸命演じました」と話す小泉に、草彅は「キョンキョン大好きです!」と答え会場を盛り上げる。

さらに、草彅は17年ほど前に小泉からプレゼントされたTシャツにサインをしてもらったエピソードも明かす。「和柄で、今回の作品に合っていて。撮影中の2週間、パジャマにしてました、洗わずに(笑)」と付け加え、さらなる笑いを誘っていた。

「春の撮影で花粉症がつらそうだった」と撮影中の草彅の様子を思い出した小泉。すると草彅が「かゆいし、鼻をかむと髭がとれちゃう。鼻をかむたびに(メイクの)直しが入って。それが一番大変だったかも」と撮影時の一番の苦労を明かす場面もあった。

市村とは「いつか一緒にミュージカルを!」という話で盛り上がったそう。イベントで草彅がその話を続けようとしたところで「今日は『碁盤斬り』の話をしましょう!」と市村が脱線を防ぐナイスなフォローを見せて笑わせた。

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最後の挨拶では本作の宣伝を務める観客に向けて、SNS投稿時の「#(ハッシュタグ)」も発表。「#碁盤斬り」もしくは「#ごばんぎり」とのこと。「漢字は難しいから、ひらがなでもいいです。ご飯じゃないよ、ごばんだよ。このフレーズ気に入っているけど、いまいちウケなくて…」としながらも、最後までしっかりと映画を宣伝していた。

『碁盤斬り』は5月17日より全国公開。