障害があると異常なの? 気鋭の女性監督が自分と同じ障害のある人をSNSで探し、自分らしい生き方を模索する4年間の旅路
困難な人生を肯定するために自ら撮影・監督したドキュメンタリー
極めてまれな障害を持つ気鋭の女性監督エラ・グレンディニングが自身の困難な人生を肯定するために自ら撮影・監督したドキュメンタリー映画『わたしの物語』が公開される。本作よりポスタービジュアルを紹介する。
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本作は、股関節がなく、大腿骨が短いという極めて稀な障がいのあるイギリス人女性エラ・グレンディニングが、障害者差別が未だに根強く残るこの社会で、自分をさらに愛するには何が必要かを知るために、同じ障害のある人をSNSで探し、自分らしい生き方を模索する4年間に及ぶ旅路を自ら記録したセルフ・ドキュメンタリーである。
「私と同じような脚の人っている?」──SNS上での人探しによって得られた、障がいのあるプリシラやリカルド、チャーリーたちとの出会い。撮影中の予期せぬ妊娠、出産と子育て。親友であり自閉症のナオミとの語らい。そして、エラをひとりで育てたシングルマザーの母への問いかけ。同様に母となった今、エラは何を考えるのだろうか?
障害がなければ“普通”の女性としての経験が、障害があることで“異常”とされてしまうこの世の中で、障害がある女性としての経験、正直な気持ちが丁寧に綴られる。周囲との交流を通して、エラは新しい世界と自分を知ってゆくのだった─。
本作は、2023年にサンダンス映画祭ワールドシネマ部門正式出品されたほか、クラクフ映画祭最優秀ソーシャル・イシュー映画賞、ミルウォーキー映画祭審査員特別賞受賞など各地の映画祭で高く評価されている。SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2023では、『あなたを探し求めて』の邦題で上映され話題を呼んだ。
『わたしの物語』は6月22日より全国順次公開。
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