6作品で5社!『ターミネーター』はシリーズ映画なのに映画会社が異なる稀な作品
#ターミネーター#アーノルド・シュワルツェネッガー#ジェームズ・キャメロン#ターミネーター:ニュー・フェイト#リンダ・ハミルトン
シリーズの生みの親ジェームズ・キャメロンがプロデューサーを務める『ターミネーター:ニュー・フェイト』が11月8日から公開される。『ターミネーター2』のその後を描く“正当な続編”で、リンダ・ハミルトンとアーノルド・シュワルツェネッガーが復帰する。
シリーズ映画は同じ映画会社が作り続けることが多い中、『ターミネーター』は映画会社が異なる珍しいケースだ。
・シュワちゃん&リンダ・ハミルトンが『ターミネーター』新作プロモのため来日
●『ターミネーター』シリーズの製作/配給会社
『ターミネーター』(84年)製作会社ヘムデール、全米配給オライオン・ピクチャーズ
『ターミネーター2』(91年)製作会社カロルコ・ピクチャーズ、全米配給トライスター(ソニー・ピクチャーズ)
『ターミネーター3』(03年)製作会社C2ピクチャーズ、全米配給ワーナー・ブラザース
『ターミネーター4』(09年)製作会社ハルシオン・カンパニー、全米配給ワーナー・ブラザース
『ターミネーター:新起動/ジェニシス』(15年)製作会社スカイダンス・プロダクション、全米配給パラマウント
『ターミネーター:ニュー・フェイト』(19年)製作会社スカイダンス・プロダクション、全米配給パラマウント
映画会社が変わるのは、シリーズの権利の所有者が次々と変わったからだ。1作目の権利は、製作したヘムデールとジェームズ・キャメロン監督が50%ずつ所有していたが、キャメロン監督はその50%を同作のプロデューサーで後に妻となるゲイル・アン・ハード(85年に結婚/89年に離婚)に売却。その後カロルコ・ピクチャーズがヘムデールの持つ権利を購入し、同社はゲイル・アン・ハードをプロデューサーとして迎え2作目を製作する。
07年には権利をハルシオンが獲得。4作目を製作したが、興行成績が予想を下回る結果に終わり、会社の経営が行き詰まる。その後、権利をスカイダンス・プロダクションが取得。『ターミネーター:新起動/ジェニシス』を手がけた。
米国著作権法で2019年にキャメロン監督に権利が戻るタイミングに合わせ、キャメロンとスカイダンスはタッグを組み、『ターミネーター:ニュー・フェイト』を製作した。
キャメロンが製作に参加した『ターミネーター:ニュー・フェイト』。観客はどんな反応を示すだろうか。(文:相良智弘/フリーライター)
相良智弘(さがら・ともひろ)
日経BP社、カルチュア・コンビニエンス・クラブを経て、1997年の創刊時より「日経エンタテインメント!」の映画担当に。2010年からフリー。
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