みなみかわが海洋クライム・アクション『密輸 1970』特別試写会に登壇「まさに韓国版『あまちゃん』ですね!」
敵は密輸王か税関か、それともサメか!? 命懸けの海中バトル勃発
密輸を巡る海洋クライム・アクション『密輸 1970』公開に先駆けて、7月2日に特別試写会が開催された。上映後には、映画好きで知られる芸人のみなみかわと映画パーソナリティの伊藤さとりが登壇、「見ていてずっと面白かった!」と本作の魅力を語り合った。
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本作は、『ベテラン』(15年)『モガディシュ 脱出までの14日間』(21年)などで知られる“韓国のタランティーノ”ことリュ・スンワン監督が、1970年代の韓国で実際に海女たちが密輸犯罪に関わっていたという史実に着想を得て放つ海洋クライム・アクション。昨年夏に韓国で大ヒットを記録し、韓国の権威ある映画賞・青龍映画賞では作品賞、助演男優賞、新人女優賞、音楽賞の4冠に輝き、大鐘賞では監督賞、百想芸術大賞映画部門では助演男優賞を受賞した。
母親が熱狂的イ・ビョンホンのファンだったことから、韓国ドラマ&韓国映画好きになったというみなみかわ。本作については「見ていてずっと面白かった。水中アクションは珍しいし、『RRR』っぽさもあって凄く良かった。会話もクスっと笑えるし、シリアス過ぎないのもいい。時間軸をシャッフルするタイムトリックもタランティーノみたい」と太鼓判を押した。
一方、伊藤も「この世代の女性たちを主人公にしてくれたのが嬉しかった。韓国映画は脂の乗った男たちが暴れる映画が多いけれど、それを女性たちに置き換えてのアクションあり、嫉妬あり、世代を超えたシスターフッド感もありで最高。展開も飽きさせることなく、まさかのサメ映画にもなっている」と称えると、みなみかわは「まさに韓国版『あまちゃん』ですね!」と断言していた。
また、みなみかわは、キム・ジョンスが演じた検挙率100%に挑戦する税関係長ジャンチュンを推しキャラに挙げて、「韓国映画には必ずこういう顔をした悪い官僚がいる。最終的に絶対に悪い奴になるし、しっかりとやらかしてくれるのも良い」とお気に入りで、「日本の俳優だったら和製ハーヴェイ・カイテルこと西岡徳馬さんに演じてほしい」と期待した。
劇中には海女さんたちの貧困を表す市場での物悲しいシーンがあるが、みなみかわは「あのシーンを見た時に、昔おばあちゃんが公園で採ったタンポポの葉っぱで作ったあえたものを食べさせられていたことを思い出した」とノスタルジー。伊藤は物語の舞台が1970年代であることに触れて、「音楽やファッションに懐かしさがあるけれど、今の時代で見ると一周回ってレトロなオシャレさになっている」と見どころに挙げていた。
そんな中、『密輸 1970』妄想日本版リメイクトークに花が咲いた。大物俳優から人気の若手まで様々な俳優の名前が妄想キャスティングで挙がると、客席から納得の声が出たり異議の声が出たり。会場を巻き込んでのまさかの盛り上がりに、みなみかわは「こんなに白熱するとは。皆さん、本当にリメイクされるわけではないですからね!?」と注意喚起していた。
日本公開に合わせてリュ・スンワン監督とチョ・インソンの来日も決定したばかり。このニュースにみなみかわは「めちゃめちゃ会いたい!」と大興奮。伊藤も「リュ監督はアクション、男臭さ、スピーディーな展開がめちゃくちゃカッコいい監督。エンターテインメントとして社会問題を取り上げる天才で映画を通して世界を広げるのが上手い。来日時には次にどんな作品を手掛けたいのか聞きたい」と来日を心待ちにしていた。
最後にみなみかわは、「女性たちの活躍が爽快で痛快。老若男女にお勧めできる映画です。時間軸のシャッフルにも驚かされるし、一つ一つの展開も気持ちがいい。ぜひとも映画館の大きなスクリーンでご覧いただきたいです」と猛プッシュしていた。
『密輸 1970』は7月12日より全国公開。
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