(…「『オクニョ〜』前編/獄中で生まれ育った女性が困難にめげず活躍!のオススメドラマとは?」より続く)
【オススメ! 韓流ドラマ】『オクニョ 運命の人』後編
正室を毒殺! チョン・ナンジョンの悪女ぶりがすごい
毒殺つながりといえば、ユン・ウォニョンの継室、妓生あがりのチョン・ナンジョン。最初は側室でしたが、正室を毒殺し、継室(正室の後継者)の地位を得ました。ドラマでは、正室はオクニョの相手役、ユン・テウォンの母として登場。いつも具合が悪そうにしているのを不審に思ったオクニョが、女中が食事に白い粉を入れているのを発見します。オクニョとユン・テウォンが「誰に頼まれた?」と追及している最中、どこからか矢が放たれ、命中した女中は即死。口封じに殺されたのでした。また、ユン・ウォニョンは文定大妃の弟でもあるため、文定大妃と弟夫婦の3人が国政の全てを掌握。オクニョの相手役、ユン・テウォンも、チョン・ナンジョンにとって腹違いの息子であるため、度々命を狙われます。しかし、見かねたユン・ウォニョンがチョン・ナンジョンに息子を殺さないよう懇願し、その手はゆるめられることに。それを2人が手を組んだとオクニョが勘違いし、しばらく疎遠になっている時期もありました。
オクニョと悪女2人の逞しさ
このように、全51話の全てが目の離せないシーンの連続。オクニョを演じるチン・セヨンは、若くて愛らしい外見の反面、立ち回りの機敏さには“かっこいい”と感じさせるものがあります。相手役のユン・テウォンを演じるコ・スは、韓流ドラマブームの先駆け的存在。重厚な演技、かつオクニョに危機が迫っているときには必ず助けに現れるところは、かつてのヒーローものを彷彿とさせました。そして、最大の見どころは、男性を完全に尻に敷いているとしか思えない女性たちの逞しさ。文武両道という言葉がしっくりくるオクニョは密偵人(今でいうスパイ)に勧誘されるほどの身体能力の高さを誇る上、占い、経営、弁護士としても手腕を発揮します。文定大妃も、愛する人のためにはどんな手を使っても成し遂げるある意味純粋な女性。そして、チョン・ナンジョンも夫であるユン・ウォニョンと自分自身の出世のために邪魔者を消し、金儲けに精を出したバイタリティーあふれる女性でした。彼女たちがどんな最期を迎えるのか。ぜひあなたの目で確かめてください。(文:渡邉啓子/ライター)
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