2位は『怪盗グルーのミニオン超変身』
【興収レポート】7月公開作の1位は『キングダム 大将軍の帰還』。7月12日から公開され、公開後3日間のシネコンでの上映回数は通常は1日5回のところ、10回以上は当たり前。15回を超えるシネコンも多くあった。ちなみに、日本最大級の動員を誇るTOHOシネマズ新宿では12日(金)は朝8時30分から深夜27時35分までIMAX、MX4Dを含め計26回上映した。
宣伝にあたっては、6月22日(土)~24日(月)に全国完成披露舞台挨拶ツアーを実施。22日(土)には109シネマズ名古屋、23日(日)にはTOHOシネマズ梅田、24日(月)にはT・ジョイ博多で行われ、山﨑賢人と大沢たかおが登壇。さらに名古屋では岡山天音、梅田では新木優子、博多では要潤も登場した。
・山﨑賢人、『キングダム』は「本当に人生そのもの」大沢たかおと共に名古屋・大阪・福岡で最終章をPR
製作元の1社である日本テレビでは「金曜ロードショー」で6月28日から3週連続で『キングダム』シリーズ前3作を放送。さらに、公開日7月12日に地上波初放送の『キングダム 運命の炎』では、番組最後に新作『大将軍の帰還』前半のハイライトシーン約5分をノーカットでテレビ初公開した。
公開後3日間のオープニング興収は16億2860万円。興行通信社によると、2000年以降に公開された邦画実写作品では、『劇場版コードブルー~ドクターヘリ緊急救命~』を上回り歴代最高のオープニング興収記録となった。
7月28日までの公開17日間の興収は46.8億円。前作『運命の炎』(最終興収56億円)が17日間で32.8億円だったので、約43%増。このままのペースで興収を伸ばせば、最終的に80億円前後が見込める。
2位は『怪盗グルーのミニオン超変身』。7月19日から公開され、公開10日間の興収は16.3億円。ミニオンが登場するシリーズ前作『ミニオンズ フィーバー』(最終44.4億円)が10日間で14.8億円だったので、約10%増。このままのペースで興収を伸ばせば、最終的に50億円前後が見込める。『ミニオンズ フィーバー』がフジテレビで7月15日に地上波初放送。動員アップに一役買った。
3位は『デッドプール&ウルヴァリン』。7月24日(水)から公開され、28日までに8.1億円をあげた。同じ水曜日が初日だった『デッドプール』(16年6月1日公開)の公開後5日間の興収7.1億円を上回った。最終興収は『デッドプール』が20.4億円、『デッドプール2』が18億円。『デッドプール&ウルヴァリン』はどこまで迫れるだろうか。(文:相良智弘/フリーライター)
[2024年7月公開作ランキング]
1位『キングダム 大将軍の帰還』46.8億円
2位『怪盗グルーのミニオン超変身』16.3億円
3位『デッドプール&ウルヴァリン』8.1億円
(ムビコレ調べ。7月28日時点)
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